堀越千秋展「美を見て死ね」5/21~開催中

「だるまシリーズⅠ」 photo 今井 一詞

【期間】2018.5.21(月)- 6.10(日)無休・・・※一部エリアは〜6.7(木)まで

【場所】パークホテル東京 ロビー(25F) &アーティストフロア(31F) 11:00-20:00 入場無料

「美は、一目で分かる。しかし、そのためには、訓練が必要である。"美とはひとつの訓練である"と小林秀雄は言った。訓練なしに分かる美は、子供も大好きなアメやチョコレートだ。しかし世界はもっと豊かな味覚に満ちている。
…カンテの美は、声が消えてゆく、その弱らせ方にこそある。大仰に言うとカンタオールの人生の味わいが出るのだ。
…では、カンテの真実味とは何か? それは貧しいアンダルシアの、貧しい人々だけが持つ、真っすぐの生命力である。金持ちは、他人の分までを持っている人々である。こういう人が、なぜ魂の叫びを叫べるであろうか? 金持ちのキリスト、金持ちのゴッホが、いただろうか?マヌエル・アグヘータの歌う古いカンテを聴くと、まさにそう語る声がきこえるのである」 ※ 朝日新聞Artist's Eye「真実のフランメンコ」堀越千秋

1976年フランコがまだ生きていて、絵かきが絵かきだった時代。生きた芸術を求め堀越は、東京芸術大学大学院を修了後スペインへと渡った。
「努力や反省から芸術は生まれない」「すべての芸術とは遊びに似て、楽しくやらなければならない、飽きたら思いきりよく方向転換すれば良い。アートは本来短気で、雑で、力強く、それに細心さが伴わなければならない」絶えず堀越が語り続けたことばでした。
 うねるダイナミックな黒い線は、すべての欲望を呑み込む。歌う色彩は、およそこの世の生きものたちの息吹き。 自由奔放な生きざまと、その表現活動は、圧倒的な存在感を持って見るものの命の根っこを揺さぶる。零れるような笑顔の奥から光の矢を放つような眼差しで、一瞬の内に傍らにいる者を魅了する"獣と子供の魂を持つ生きもの”、"恐るべき天才芸術家" 。
スペインにおいて自己を模索し続け、スペインと日本の架け橋となって生きた芸術家、堀越千秋の展覧会「美を見て死ね」を開催いたします。作品は、代表作から生前最後に制作した銅版画、陶作品。アンダルシアのヒターノたちとの交流や「白岳しろ」TVCMロケの映像を紹介します。また、挿絵や表紙画の絵本、書籍など、堀越千秋の生きた声を届けられたらと思います。

   「絵における黒とは、重さであり、力であり、熱であり、重心であり、魂である」 ※「美を見て死ね」より

2018年 5月 画廊香月 香月人美

※ 「美を見て死ね」は『週間朝日』(朝日新聞出版刊)2014年-2016年に掲載された連載のタイトル。
2017年に株式会社エイアンドエフより単行本として刊行。

[後援]スペイン大使館セルバンテス文化センター東京株式会社 エイアンドエフ新潟銘醸株式会社高橋酒造株式会社
有限会社 ADELANTEレイライン株式会社パセオ
[主催]画廊香月
[協力]ギャラリーモリタ
[映像制作]antymark annex
[総合プロデュース]creative unit moon

《同時開催》
画廊香月 堀越千秋展「美を見て死ね」
2018.5.21(月)〜 6.10(日)13:00−18:30〔日・水休廊 *6.10を除く〕
5.25(金)17:00〜 オープ二ングレセプション
〒104-0061 東京都中央区銀座1−9−8 奥野ビル605
03-5579-9617

photo森田俊一郎

堀越 千秋

1948年東京都生まれ。
東京芸術大学大学院油画科専攻終了後、ヨーロッパ各地を放浪。
1976年スペイン政府給費留学生としてマドリッドに定住する。
マドリッドを中心に世界各地で活動を続ける堀越は、「スペインは、誰もがピカソの勢いと、短気と、粗放さを持っている芸術国家だ」というスペインへの共感をベースに、絵画、立体、壁画などのアートからカンテ(フラメンコの唄)、エッセイといったさまざまな分野において、ダイナミックで幅広い作品を生み出してきた。
「武満徹全集(小学館)」の装画で経済通産大臣賞。ライプチヒ市「世界で一番美しい本」日本代表に選出。全日空機内誌「翼の王国」表紙絵でも知られる。カンテの名門一族「アグヘタファミリー」との親交を深め、カンテ(フラメンコの唄)の名手としても活躍し、2004年フジロックフェスティバルにも出演した。
著書に「フラメンコ狂日記」、「絵に描けないスペイン」「赤土色のスペイン」「美を見て死ね」など多数出版される。
2014年、スペイン政府より文民功労賞を受賞。
2016年、マドリッドにて死去。

前のページへ

宿泊プラン検索