和紙は、日本古来の紙です。
その独特の風合いと丈夫で柔らかな性質、優れた保存性を活かし、日本画や木版画などに多く使用されています。
また、湿度の調節が可能であることから、高温多湿である日本の風土に適しており、かつては建具や着物、寝具として活用され、現在でも障子や襖などに用いられています。
日本の生活や文化には欠かすことのできない重要な役割があり、今日では世界中でも大変注目され親しまれている天然の素材です。
今回のART coloursでは、和紙に刷った木版画をさらに変化させ、独創的で壮大な表現をする竹之内直記さんの作品を展示致します。
この秋開業10周年を迎えるパークホテル東京では「日本の美意識が体感できる時空間」を新コンセプトに据え、地上25階にある“天空の庭園”をイメージしたホテルの顔ともいえるアトリウムを、自由自在な和紙の作品で埋め尽くします。
10年の節目を記念し、約30mの吹き抜けのスペースに合わせて創られた巨大オブジェを空中に浮かせ、伝統と斬新さを兼ね備えた他では見ることのできないアート空間が出来上がります。
心地のよい秋のひと時を是非「和紙の庭」で御寛ぎ下さい。
期間: 2013年9月16日(月) ~ 11月24日(日)
時間: 11:30 a.m. ~ 10:00 p.m.
場所: 25F Atrium
料金: 無料
[協力]:羽黒洞
[総合プロデュース]:creative unit moon
[映像制作]:antymark
一九四六年鹿児島生まれ 美術家自作の木版画をベースに、和紙を張り合わして巨大化させ、空間に合わせて自在に表現を変化させていく。
インスタレーションとして、ニューヨークではファッションデザイナーとコラボレーション、東京やパリでは人に作品を着せて路上に出没させる、また文化庁の国際芸術振興基金をうけ、実際の川の上に7kmの綱を張るなど、ダイナミックさが魅力の作家である。