日本の四季をアートと共に楽しむ展示会ART coloursの第21弾として「−夜螢−(ヨルボタル) 高田研二郎(タカダケンジロウ)展」を開催いたします。
日本における夏の夜の風物詩と言えば、やっぱり螢。
古くは日本書紀に記述があり、多くの和歌に歌われ、枕草子の「夏は夜。月の頃はさらなり、闇もなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。」がよく知られています。暑い夏に夜風にあたりながら川沿いや清らかな水辺に見る螢たちの幻想的な光景は、限られた時期だけの特別な瞬間です。時折闇の中に溶け入りながら光が飛び交う美しさは、今も昔も変わらず人の心を捉え、鮮烈でありながらも儚くどこか曖昧で非現実的な記憶のようでもあります。
まさしくそんな螢の光の軌跡を思わせる線画を描く高田研二郎の作品を展示いたします。
日本画をベースにしながら蛍光顔料を使用して線描するその際立ってユニークなスタイルで、これからが注目される若手現代作家の一人でもあります。向こう側が透けるほどの薄い布地に、連続するスペクトル線の軌跡を閉じ込めたかのような作品は、内在と外来の干渉によって狭間に立ち昇るエネルギーが可視化されたゴースト(人魂)のようなものと言えるかもしれません。
展示期間限定で、「アートラウンジ」では展示作品とコラボしたデザートを、バー「ザ ソサエティ」では展示会オリジナルカクテルをお召し上がりいただけます。夜には高さ30mの壁面に、展示作品をモチーフにした迫力ある映像を投影。昼と夜、上下二つの会場で、様々な楽しみ方ができる展示内容で皆様のお越しをお待ちしております。この夏、汐留でかつてないアートの螢狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
期間: 2017年6月19日(月) ~ 8月27日(日)
時間: 11:00 a.m. ~ 8:00 p.m.
場所: 25F / 31F
料金: 無料
[協賛] アサヒビール ジャック ダニエル
[総合プロデュース] creative unit moon
[映像制作] antymark annex
料金: ¥1,500 (2:30-10:00 p.m.)
*税金・サービス料込
*アフタヌーンティーのデザートの一つとしてご提供
1985年生まれ、2011年武蔵野美術大学大学院日本画コースを修了
日本画の素材を用いて描線を主軸にした作品を制作していたが、次第に染色用の生地と染料にシフトし、さらにブラックライトに反応する蛍光顔料を使用した作風に移行。個展等で暗室にブラックライトを使用して描線のみが見える展示を数多く行う。また、断続的にライブペイントも行う。
カクテルデザイナー
ニューヨーク国際バーテンダースクール卒。
国内外のホテルやバーでカクテルの真髄を学ぶ。
自己啓発セミナーとしてのカクテル講座や Suzuki Takayuki Bartender School を主宰するなど、
個人から企業まで、カクテルを通じてのライフスタイルを提案している。
著書「パーフェクト・マティーニ」