パークホテル東京では、アートを媒介に日本の美意識のひとつでもある「室礼(しつらい)」によるおもてなしでゲストをお出迎えしております。その取り組みのひとつとして、日本の四季を表現する展示会ART coloursを開催しています。
32 回目となる今回は、国内外で活躍する若手アーティスト達が、「春風」をテーマに、立体作品中心とした作品で表現いたします。
日本人は、昔から風によって新しい季節の到来を予見してきました。
極寒、静寂の冬が終わりを告げ、華は咲き、草木が芽生え、鳥が唄い、人々は春風(はるかぜ)によって春の訪れを感じ、そして景色が鮮やかに移ろいます。
しかし、春の定義とはいったいどういったものなのでしょうか?
本展示では、木彫・ブロンズ・樹脂など様々な素材を使った立体作品をメインとして、春風駘蕩のごとく、うららかな春の訪れを感じるような、穏やかで、やわらかく、朗らかな、そして新たな出会いを創造し、ワクワクするような春をお届けいたします。
木彫作品は、木くずがまるで桜の花びらのように美しく舞い、新たな生命が彫り出されたかのような存在となります。春風によって運ばれてきた春の香りとともに、楠や檜などの木の香りも楽しみください。立体作品の他にも油彩・日本画などの平面作品、インスタレーションまで、幅広い春模様を展示いたします。十人十色それぞれが感じる春特有の気配をご堪能ください。
* 会期中、展示作品はご購入いただけます。
期間: 2020年3月24日(火) ~ 6月30日(火)
時間: 11:00 a.m. ~ 8:00 p.m.
場所: 25F / 31F
料金: 無料
[出展アーティスト]野原邦彦、沼田月光、アサノジュンコ、市塚寛子、田島享央己、石山友梨香、藤本明洋、山田航平、他
[キュレーション]gallery UG
[デザイン]木継則幸
[映像制作]antymark annex
[企画協力]creative unit moon by KON-KON
[主催]パークホテル東京
Appetizer / Main Dish / Dessert / Coffee or tea
料金: ¥5,000
*税金・サービス料込
*ディナータイムのみ提供
料金: ¥1,300 (2:30-10:00 p.m.)
*税金・サービス料込
株式会社インフォバーン クリエイティブフェロー。一般社団法人INTO THE FABRIC 理事。事業開発及びブランドコミュニケーションにおけるコンセプトメイクからクリエイティブ・ディレクション、エクスペリエン・スデザインまで一貫したプロセスデザインによって企業や組織の新たな価値創出を支援。NY ADC Award、文化庁メディア芸術祭等受賞多数。SFMoMA、Milano Salone、Tokyo Design Week等国内外で作品発表。サンフランシスコ近代美術館にパーマネントコレクションとして作品所蔵。
カクテルデザイナー
ラウンジ&バー 料理長
1994年、芝パークホテル入社。レストラン「プリムラ」を皮切りに、フレンチレストラン「フォーシーズン」にてエスコフィエの真髄を学ぶ。2015年、パークホテル東京「アートラウンジ」及び「ザ ソサエティ」料理長に就任。パークホテル東京の世界観を創造する「発想の自由さ」を大切に、多様性のある料理を提供している。
ラウンジ&バー 料理長
1994年、芝パークホテル入社。レストラン「プリムラ」を皮切りに、フレンチレストラン「フォーシーズン」にてエスコフィエの真髄を学ぶ。2015年、パークホテル東京「アートラウンジ」及び「ザ ソサエティ」料理長に就任。パークホテル東京の世界観を創造する「発想の自由さ」を大切に、多様性のある料理を提供している。
日常の中にある小さな幸せ。
コーヒーブレイクは、ほっと一息つく個人的に心がリセットされる時間。
この作品を観るだけで、雲のようなふわふわなフォームドミルクに包まれ、
宇宙遊泳をしているような不思議な感覚。
また水中眼鏡をしている彼からはどこかシャイな部分や人間味が感じられる。
全体的に異世界だけど、共感もできるというちょっとした幸せ。
是非アート鑑賞の後は、日常に溢れている小さな幸せに目を向けてみてください。
この作品から受けた第一印象は、満開の花と温かい日差しだった。
眠っているかのような安らかな表情と、まるで柔らかいお餅のようなフォルムのこの生き物は、まるで温かい日差しの中でまどろんでいるよう。
手に持つとまるで生き物のように温かい熱を持っているかのように感じさせる。
見ているとついつい春の温かい日差しの中でまどろみたくなる、そんな作品だ。
皆さんは日常の生活音や自然現象が発する音を注意して聞いたことはあるだろうか?
ご存知の方が多いと思うが音には音階があり、日常に音階は溢れている。
例に出してみると小鳥のさえずる声、雨が降っている時の音や街で走るタイヤの摩擦音やクラクションなどである。
普段私たちは聞き慣れているからこそ意識しないが、意識して聴いてみると音階がある。
それは絵や立体作品などと同じく、どれも違っているし聴き手の自由に解釈し意味を与えることができる。
どう音階をものごとや自らのストーリーに結びつけて考えるかということはアート作品を創ることのように難しくまた面白いことだと思う。
必要な物は自分の五感と音のみでお金はかからない。私もこの絵が語るように風の音に耳を傾けてみようと思う。
個人的にお勧めする今回の作品は、とても可愛らしくて愛らしい[プディング]です。
「ユニーク」、「可愛い」、「ふわふわ感」、「甘い色彩」 木造作品の可能性をさらに広げている作家、野原さんの作品をみていると感じ取れる表現です。
この作品と出逢った瞬間、自然と笑顔になれる自分と出会いました。日々の忙しさで忘れていた少年時代の童心、その記憶を思い浮かばせるような気がしました。子供の頃、プールで水中眼鏡をかけて眺めていた青い空に浮かんでいた雲が思い出される、そんな見る側も不思議な幸福感を持たされる作品です。
「まわし山春」を見た瞬間に思い付いたことは、現在を楽しむ大切さでした。
一日の用事後の泡風呂に、背景音楽を聴きながら、リラックス気分にさせるような感じです。また、この作品は、輝かしい春休みの日に体験したことを思い出されました。それは、友人と山登りに、頂点にあった雲を触る目的で努力した楽しい時間でした。簡潔に言うと、「まわし山」は過去を思い起こさせながら、現在の重要性を忘れないように助言する作品です。面白い作品で、多くの角度から見られる物ではないかと考えます。
ウサギは、冬に失われた生命が復活し、草木が芽吹き、花々が咲く再生の春のシンボルとよく言われております。又、日本は古来より兎を神様としても祀られています。静寂で暗く、極めて寒い冬にこの萌芽うさぎが春風と共に、穏やかな気持ちと共に新しい命や出会いを運んでくれる感じが始めて拝見して思いました。萌芽うさぎを近くで観ると、桜色の青海波柄で作者の好きなものや動物などが細かく描かれてます。
春風と共に生きる希望と幸せを運んでくれる可愛いちょっぴり寂しがり屋さんのうさぎさん、私のオススメする一作です。