パークホテル東京では、アートを媒介に日本の美意識のひとつでもある室礼(しつらい)によるおもてなしでゲストをお出迎えしております。その取り組みのひとつとして、日本の四季を表現する展示会ART coloursを開催しています。
34回目となる今回は、パラリンアート協力のもと、障がいと共に生きるアーティストたちが心のおもむくままに描き、そしてアートに対する感謝の気持ちを作品に表現した展示となります。
秋と言えば食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、そして芸術の秋。このように「~の秋」と言われますが、他の季節には無い言い方です。
日本の秋にはおいしい旬の食べ物がたくさんあります。お米も実り、野菜や果物なども多く収穫されます。そして農作物の収穫に感謝し、翌年の豊作を神に祈念するお祭りなどもたくさんあります。人々は無事に収穫できたことを喜び、また感謝の気持ちを祭りで表現します。
このようにアートの才能に恵まれたパラリンアートの作家たちも、日々作物ならぬアートのスキルや感性を収穫し、作品に反映し、描き続けられることを喜び感謝していることでしょう。2020年の秋は、是非パークホテル東京の「アートの収穫祭」で、豊作となったアートという名の作物を味わってみてください。
パラリンアートは、「Beyond2020プログラム」の認証事業です。Beyond2020プログラムは日本文化の魅力を発信するとともに、2020年以降を見据えたレガシー創出のための文化プログラムです。「障がい者がアートで夢を叶える世界を作る」を理念にアート事業を行っています。障がい者アーティストとひとつのチームになり、社会保障費に依存せず、民間企業・個人の継続協力で 障がい者自立推進を継続できる社会貢献型事業を行っています。
パークホテル東京は、2017年に一般社団法人 障がい者自立推進機構 パラリンアート運営事務局と出会い、その活動理念「障がい者がアートで夢を叶える世界を作る」に賛同し、社会貢献活動の一環として、2018年に32階(客室階)回廊に「Corridor Gallery 32」を設置するなど色々な取り組みを行っております。
持続的にアーティスト活動の場をつくり、国内外の人たちに発信すること。そして様々な出会いとともに、深い交流が生まれることを支援できればと思います。
今後もパークホテル東京は、社会に必要とされる企業を目指し、アートを媒介に共通価値の創造を行い、アーティストの自立と社会進出支援・貢献の役割を果たすことを目指していきます。
期間: 2020年9月24日(木) ~ 11月29日(日)
時間: 11:00 a.m. ~ 8:00 p.m.
場所: アトリウム (25F)
料金: 無料
[協力]一般社団法人 障がい者自立推進機構 パラリンアート運営事務局
[デザイン制作]Design Studio PHT
[映像制作] antymark annex
[主催]パークホテル東京
料金: ¥1,800
*税金・サービス料込
Method: Shake
Glass: Sour glass
Ingredients:
Absinthe…10ml
Grey Goose La Poire…20ml
Clear Peach Juice…40ml
Truffle Honey…1tsp
Lemon Juice…20ml
Egg White
Pepper
今回、パークホテル東京さまで展覧会をさせていただけますこと、とっても嬉しいです。パークホテル東京のアートの世界観が大好きで、いつもホームページを見ていて憧れていました。それが!!憧れの所で自分の作品を飾れて販売もできるなんて、なんて幸せなんだろうと楽しい毎日になりました。わたしは、絵をかくのが小さいころから好きでしたが、絵のほうへは進まず、福祉の学校に行きました。ですが、高校生からの精神的な病気があり、続かず断念。その十数年後、光陽会に入り大きな作品にトライしました。悩むこともたびたび。ですが、それより、身体が絵を描こうとするんです。いろいろな病気で、描けないときもありますが、調子のいいときに、というか、なんだかリズムがあるんですね。描きたいと思うとき!!わたしにとって、辛い経験も楽しい経験も、全てが絵に注がれている気がします。絵をみて、楽しい気持ちや希望や愛情を感じてもらえたら、うれしいです。本当に憧れの場所での開催に、皆様に感謝もうしあげます。ありがとうございます。
10代後半~20代前半、先天性骨系統疾患で入退院を繰り返し寝たきりでした。
(現在は座位とれます)その当時ベット上で出来ることを探し、もともと好きだった落書きのようなイラストを描くことを思いつき、両親にスケッチブックと水性ペンを買ってきてもらい寝ながら病院のスタッフさんの顔を描き始めたことが私の絵を描くきっかけです。
その絵が意外にもスタッフのみなさんに喜ばれ、その時の楽しくなった気持ちが忘れられず現在に至ります。わたしの作品を観て少しでもクスッと笑ってもらえたらありがたいです。
先天的な聴覚障害を持っている女流画家。学生時代から仏像や仏教哲学に魅せられ傾倒。
それをきっかけに神仏習合における神道へ興味を抱くようになり、作品モチーフとして表現するようになる。
美しい色彩により描かれた風景と架空のキャラクター「コットン」が生み出す崇高かつ愛らしい作風に定評がある。
小さい頃から不得意な言葉より絵で自分を表現していました。日本画をする祖母のもと、毎日大好きなベートーヴェンやゴリラの絵を自由に描いていました。
代表的な作品
1964から2020へつなぐパラワークプロジェクト課外授業「パラスポーツがつなぐ輪」(2017)
株式会社グローバルウェーブ様エントランス壁画製作 (2018)
高校2年のときに心身を壊し、生きていくためにそこにあった紙とペンを取り描き始めた。以来、さまざまな技法を誰に教わるでもなく、独学で作り続けている。
常識を疑い、新しく、けれど、当たり前の感覚。各個人がいつの間にか忘れてしまっている感覚を呼び起こす起爆剤になりたい。
ただ「こういうもの」の意識を脱ぎ去りたい。
何よりもまっさらな素人の大らかさをもって。
油絵を中心に、クレヨンやアクリルでも描く。木彫も行い、最近では粘土から土づくり、釉薬づくりをし、陶芸にも挑戦中。自然いっぱいの祖父母の空き家に引越してから、山や庭の木々の手入、自宅のリフォーム作業はライフワークの一部になっている。絵画はもちろん、面白い、遊びのある家を目指し、日々造形をしている。
幼い頃から 絵が好きで 図工のときだけは 集中して絵を描いていました
昨年は パラリアート世界大会で 遠藤彰子審査員賞パラリアートカップで 南海キャンディーズしずちゃん賞 一般の滋賀県展で入選しました
一昨年は パラリアートカップ入選と 滋賀県賞と ダブル受賞をし 原点となっています
これからも 病気と向き合いながらですが 自分らしいが絵が描けるよう 頑張って行きますので 宜しくお願い致します
カクテルデザイナー
ニューヨークバーテンディングスクール卒業。
大学在学中にニューヨークへ渡りクラシックカクテルを学び、その後ヨーロッパを回りミクソロジーを学ぶ。
Park Hotel Tokyo Bar Managerを務める傍ら、各種コンペティションで受賞後、企業とのカクテル創作、シェフとのペアリング、ゲストシフト、セミナー、ツール制作などを行うGastronomy Algorithmを立ち上げ、世界中で活動している。
従来のスタイルを大事にしつつ、最新のツール、常識に囚われない材料、料理の技法などを駆使してカクテルを仕上げ、温故知新を信条としている。
心の中にぽっかり穴があいたような感覚。
悲しい時や大切なものを失った時に使われる表現ですが、
平常心の時でも生まれる感覚だと思います。
それは複雑で決してネガティブな感情ではない。
暖かみのあるブラウンの毛並みと素朴な寝顔の猫。
この作品を観た時、無意識に心の中でぽっかり穴があいて、
そして即時その隙間が埋まる瞬間に和みを感じられた。
作家は人に固定観念にとらわれず、
忘れかけている当たり前の感覚を思い出して欲しいという想いがあります。
是非、自分自身の感情を意識しながらアート鑑賞をお楽しみください。
明るくポップな色合いで描かれたかわいらしい猫とカエルと恐竜。
よく目を凝らすと背景に無数のヒトのようなものがびっしりと描かれていて、なんだか得体のしれない雰囲気を醸し出している。
このかわいらしさの中に潜む不気味さが、得体のしれないものへの恐怖や嫌悪を感じさせると同時に、怖いもの見たさの好奇心でついついのぞき込んでしまいたくなる衝動を湧きあがらせる。
のぞき込んだら最後、カエルがネコに、ネコが恐竜に食べられちゃう弱肉強食の世界が待っている。
果たしてこの世界から私は生きて帰ってくることができるのだろうか。
2020年、今何が日本でおこっているというのか!?
いや、日本だけではない。
地球は悲鳴をあげていて危機的な状態にあると言えよう。
予想してもいない事がたくさん起こり、この世界に闇を落として私たちはそれに抗う。
今後、私たちの前に宇宙人が現れたとしても私は驚かないであろう。
私はこの絵を鑑賞して、私たちの前に立ちはだかる困難と戦い、勝利を勝ち取らねばならないという決心を新たにした。
この絵を観てあなたは日本、地球、自らの行く末をどうみつめるか。
誰もが常に安心感を追求している。
追い掛けているものは、生き続けるための安心である。
安心は様々な形で現れ、人間の大切な友で生存の大きな鍵ではないかと考えられる。
作家志方弥公の友は、コットンという肌触りがザラザラしているクマだと本人が語っていた。
どんな状況や場面でも友には悪気がなく、必要なときに別の世から降りてくれる。
乱流時等には友のコットンが、「これは人生の通過点」だと落ち着かせ、混乱期を乗り越える重要な応援パートナーである。
作家の「通過点」の選択は素晴らしく、この言葉で作品を巧みに表現したと考える。
友が明るいところから迎えに行き、今後の道を一緒に歩いて行きましょうと呼びかけている印象が強いものである。
優しい感じの絵であるが、目を離せないほどのパワフルな安心感を発信している作品だと思う。
人は誰しも何かに追われるような経験をしたことがあるだろう。
それは次から次へと降ってくるやらなきゃいけないことであったり、
終わりそうにない大量の夏休みの宿題であったり。
この作品を見て、ふと子どもの頃見た夢を思い出した。
怖い何かに追いかけられて、逃げても逃げても追いかけてくる夢。
そんなときに頭をよぎるのは、家族や友人の笑顔、自分が帰るべき場所。
絵の中にいる人のようなものは、何に追われているんだろう?
無事に生還できたのだろうか?
恐怖や不安に負けずに。
この作品はラトビアというバルト海に面している国の夏至祭の様子を基に秋の実りを描いています。
男性と女性が描かれていますが、それは太陽と月を象徴しています。
衣装の水色は、食物を育てる太陽がさんさんと降り注ぐ青空。
緑色は、草や植物の色。
青色は、食物を育てる澄んだ水の色。
黒色は、土の色。(ロシアでは、黒色は土を連想させます)
女性の頭には、楓がたくさんついていて、まるで豊穣の神のよう。
ネックレスも豊穣に関係するルビー色です。
女性の腕には、アメティスト色のような腕輪があります。
アメティストの色は守るという意味があります。
畑で働いているときに傷をつけないように特別な力で守ってくれます。
神様が衣装をみて、きっと喜んでいるでしょう。