冬の澄んだ空気は光をスムーズに通し、様々なものを燦びやかに演出してくれます。
『汐留晩燦会』では、猪瀬辰男さんの古代箔やいろ紙をコラージュし、その上から独自な線で織り成す万華鏡のような作品をはじめ、行近壯之助さんの日本画とは思えないモダンで鮮やかな作品、そして、秋山祐徳太子さんのブリキで制作されたユーモラスな立体作品を展示致します。
今回もパークホテル東京のアートプロジェクトでありますART COLOURSでは、日本の古典的な絵画も合わせてご覧頂けます。
江戸時代に描かれた肉筆浮世絵で江戸文化も合わせてお楽しみ下さい。
光を感じられる空間で、この冬を賑やかに、そして楽しく過ごして頂ければ幸いです。
期間: 2012年12月8日(月) ~ 2013年2月24日(日)
時間: 11:30 a.m. ~ 10:00 p.m.
場所: 25F Atrium
料金: 無料
[協力]羽黒洞
[総合プロデュース]creative unit moon
[映像制作]antymark
肉筆浮世絵 (にくひつうきよえ) | 秋山祐徳太子(あきやま・ゆうとくたいし) | 猪瀬 辰男(いのせ・たつお) | 行近 壯之助(ゆきちか・そうのすけ)
浮世絵は長い乱世が終わり、世の中が平和に向かっていた江戸時代に生まれた日本の代表的な絵画。
版画とは違い、作者が直筆で描いたものを肉筆という。また、浮世とは、少し享楽的なイメージもあるが、根底には庶民の自然体な浮世観がテーマにある。
美人画、風景画、役者絵などその時代の文化をみることができる歴史的な資料でもあり、黒い部分は墨を使用し、色は胡粉や岩絵具を使用している。
現代美術家 1935年 東京都生まれ
武蔵野美術学校彫刻科卒業。「ダリコ」をはじめ、ポップハプニングと称するパフォーマンスを展開、ブリキによる彫刻作品を次々と発表している。
政治のポップアート化を目指して東京都知事選に立候補。
このときのポスターは国立国際美術館などに収蔵されている。
東京都現代美術館など数多くの展覧会に出品。
赤瀬川源平・高梨豊と「ライカ同盟」などでも活躍している。
画家 1938年 栃木県生まれ。
22歳から独学で制作をはじめ、現在まで約10,000点以上の作品を生み出している。
圧倒的で徹底した探求心は、現在も収まるところなく、パステル、水彩、油彩、ステンドガラス、版画、CG等、自らが納得のいくまで制作し、実験を続けている。文部科学省情報教育講座美術講師。人人会会員。
日本画家 1966年 東京都生まれ。
多摩美術大学日本画専攻卒業。
日展に活動の拠点をおきながら、自身の中で心惹かれるものをモチーフに日本画を制作している。
近年は特にピンクに執心するなど、自分の魅力の源をたどるため制作を続けている。