29室目は「天女」をテーマに、画家で女優の蜷川有紀さんが2016年11月28日から制作をスタート、ホテルに滞在しながら約1ヶ月間制作を続け、2016年12月21日に完成いたしました。
部屋の制作にあたり、蜷川さんがコンセプトとしたのは「薔薇と天女」です。 羽衣を身に纏った美しい天女。天女が舞い降りた薔薇の花が咲き乱れる大地を部屋全面に描きました。
「バラというと西洋の花というイメージが強いですが、日本には万葉集のころから“いばら” “うばら”と言われた一重の薔薇が咲いていたのです。」と話す蜷川さん。部屋の随所には、蜷川さんのオリジナル、バラベイビーという名の可愛らしいキャラクターやバラルーナという一角獣も隠れています。女優や映画監督としての経験を活かし、蜷川さんならではの独創的で女性らしい、華やかな空間を演出しました。
アーティストルーム「天女」で、楽しく豊かな時間をお過ごし頂ければ幸いです。
スタッフからのおすすめコメント
部屋いっぱいに咲き乱れる薔薇と天女に包まれたこのアーティストルーム クイーン 天女で優雅なひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。「バラというと西洋の花というイメージが強いですが、日本には万葉集のころから『いばら』『うばら』と言われた一重の薔薇が咲いていたのです」と話す蜷川さん。花の女王ともいわれる薔薇は、愛と美の象徴として扱われることも多く古くから、想う人への気持ちを伝える花として用いられてきました。このお部屋の中には赤やピンクに彩られた薔薇が壁一面に描かれています。そこに舞い降りた美しい天女は薄い羽衣を身にまとい、優しい表情でこちらを見つめています。実はよくみるとバラベイビーという名のキャラクターやバラルーナという一角獣がどこかに隠れているのだとか。
今にもバラの香りがしてきそうなこのアーティストルーム クイーン 天女で、東京タワーをご覧いただきながらくつろぎの時間をお楽しみください。
Room #3103 | 完成:2016.12
天女は、羽衣という薄い衣装を身に纏っています。美しい天女が舞い降りたのは、薔薇の花が咲き乱れる大地です。日本には、万葉集のころから“いばら”“うばら”と言われた一重の薔薇が咲いていました。西洋の薔薇と少し違い、しずかな趣のある薔薇です。「愁ひつつ岡にのぼれば花いばら」という与謝蕪村の俳句もあります。天女が舞い降りたお部屋で楽しく豊かな時間をお過ごしください。随所に、バラベイビーという名のキャラクターやバラルーナという一角獣が隠れています。何匹いるかぜひ探してしてみてください。
蜷川 有紀
1978年、つかこうへい版『サロメ』にて、3000人の応募者の中から主役に選ばれ女優としてデビュー。
1981年、映画『狂った果実』でヨコハマ映画祭新人賞受賞。以降、出演作多数。舞台でも『仮名手本忠臣蔵』『にごり江』など様々な異色の作品に出演し、確実な演技で評価を得る。2004年には、鈴木清順原案の短編映画『バラメラバ』を監督・脚本・主演。
2008年、Bunkamura Gallery にて絵画展『薔薇めくとき』を開催。同年度情報文化学会・芸術大賞受賞。以降、2010年『薔薇まんだら』(松坂屋上野店及び大丸心斎橋店イベントホール)2012年『薔薇都市』(Bunkamura Gallery)、2013年『薔薇迷宮』( 大丸心斎橋店イベントホール) など薔薇をテーマにした大規模な個展を毎年開催。岩絵の具で描き上げた魅惑的な作品が多くのファンを魅了している。
また、日本文化デザインフォーラム幹事 、(財)全国税理士共栄会文化財団 / 芸術活動分野選考委員、InnovativeTechnologies特別賞選考委員(経済産業省)、青森県立美術館アドバイザー等として多くの文化活動にも貢献している。2016年より大正大学客員教授に就任。
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