「和紙」をテーマに美術家の竹之内直記さんが、11月14日から11月30日まで当ホテルに17日間滞在し、制作いたしました。
「自由自在な和紙は、私にぴったりの素材」という竹之内先生。
日本古来より伝わる和紙の特性を利用して、壁に直接描いたり、版画を刷って壁に貼ったり、くるくると巻いて照明カバーとして使用したり・・・
壁に描かれた「風神」「雷神」に貼り付けられた小さな神様は合計108人にするなど、ちょっとした遊び心もお楽しみいただけるお部屋となりました。
スタッフからのおすすめコメント
Room #3122 | 完成:2013.11
30年前より始めた木版画。彫り始めると無心になり、どんどんと大きな作品が出来上がりました。
そして、木版画という領域のみに満足できず、平面から立体の世界へ表現の幅を広げました。
常に自由な発想ができる環境を目指しながら制作を続けています。
この部屋は、日本に古来より伝わる和紙の特性を利用して作りました。
描く、摺る、揉む、折る、巻く、そして丈夫です。
自由自在。私のテーマにぴったりな素材です。
伝統と創造の中で、心地好い時間を過せればと願っています。
竹之内 直記
たけのうちなおき 1946年鹿児島生まれ 美術家
自作の木版画をベースに、和紙を張り合わして巨大化させ、空間に合わせて自在に表現を変化させていく。
インスタレーションとして、ニューヨークではファッションデザイナーとコラボレーション、東京やパリでは人に作品を着せて路上に出没させる、また文化庁の国際芸術振興基金をうけ、実際の川の上に7kmの綱を張るなど、ダイナミックさが魅力の作家である。