多彩な作品世界-『春の途中で 展』

本展は Contemporary Tokyo による特別企画であり、佐藤紘朗(Hiroaki Sato)の彫刻作品を空間のアンカー(錨)として据え、東京の最前線で活躍する6名のアーティストとともに、この「垂直都市」の内部に⼀時的なサンプリング・ステー ションを構築する試みである。

 

[アーティスト]佐藤 紘朗 / 平岡 大典 / Zoe / 川上 喜朗 / 土田 匠実 / しおりちゃん

[物質のトポロジー|佐藤紘朗]
佐藤の彫刻は、単なる造形物ではなく、空間密度をリアルタイムで測定するサンプ リング装置である。春の光に照らされたそのフォルムは、未来の廃墟や微細⽣物から抽出された骨格のように、物質が内包する「抑制」と緊張を体現する。実験室のロジック・ベースとして、それらは万物が騒めく春の只中において、物質そのものが持つ恒久性と孤独を提示する。

Hiroaki Sato

[ロジックの溢出|平岡⼤典]
平岡が採取するのは、機械⽂明の内部に潜む不意の「温度差」である。彼の描くノスタルジックなロボットは、もはや冷徹なツールではない。春の湿度を帯びた空気の中で感情の余剰を⽣成する存在であり、アルゴリズムの森に咲いた錆びた薔薇のように佇んでいる。

Daisuke Hiraoka

[都市のパルス|Zoe]
東京のストリートに潜在する反逆性と野性をサンプリングする。秩序に収まりきらない⾊彩は、本レポートにおいて最もアクティブな⾼周波信号として機能し、抑圧された都市⽣活から噴出する⽣命のエネルギーと狂喜を象徴している。

Zoe

[夢の低速スキャン|川上喜朗]
川上が捉えるのは、春の午後に花粉や陽光がもたらす、ほのかな眩暈である。半覚醒状態のキャラクターたちは神聖な憂鬱を纏い、都市に⽣きる⼈々の内⾯を、ソフ トフォーカスで静かに記録する。

Kawakami Yoshiro

[遊離するビート|⼟⽥匠実]
⼟⽥が採取するのは「変位」である。画⾯上で躍動する記号群は、春の街を彷徨うパルス信号のように現れ、春⾵の中で加速する歩⾏者のリズムを線形的にサンプリングしている。

Takumi Tsuchida

[感覚の切⽚|しおりちゃん]
しおりちゃんは、壮⼤な物語からこぼれ落ちた塵や芽吹きを丹念に採取する。顕微鏡的な視点で切り取られた春の視覚的断⽚は、この実験における最も微細で柔らかな感覚パラメーターとして、全体を補完している


春の途中で 展をもっと知る

Shiori-chan

“日本の美意識が体感できる時空間”

アクセス予約確認 宿泊予約