西川 芳孝

2014年に完成したアーティストルーム「竹」。
アーティスト・西川芳孝氏が手がけたこの空間は、都市にいながら自然の静けさを感じられる“竹林”のような部屋として、長年ゲストに愛されています。
今回は、完成から時を経た今だからこそ語られる、西川氏とプロジェクトリーダーであるホテル支配人・小野の想いを合わせてご紹介します。

アーティスト 西川芳孝さんより

Q. 制作過程で印象に残っているエピソードや、苦労された点はありましたか?
A.制作の為に何日か滞在させていただきましたが、ホテルスタッフ皆様のプロフェッショナルぶりが今でも一番印象に残ってます。コミュニケーションの仕方や気配り、裏側でも皆様凛とした立ち姿で当時感動したことをはっきり覚えています。それまではホテルに宿泊する際そういった事を意識して観察したことがなかったので、制作に関係することではないですがそれが一番印象に残っています。
苦労はなく、ずっと楽しかったです。

Q. 完成から時間が経ち、今あらためてこの部屋を振り返って感じることは?
A.今でこそ様々なホテルや美術館ではない施設でアートと空間を融合させた場所はたくさんありますが、当時パークホテル東京が展開した「アーティストルーム」の様な空間は私は知らなかったし、あっても浸透してなかったと思います。
制作はお部屋をご利用頂けるお客様がくつろぎ・安らいで頂けるという事以外の「想い」はなるべく持たないよう心がけて制作してました。「想い」や「思想」が強く出過ぎたらお部屋にお泊りになられる方々が煩わしいのではないかと思ったからです。
振り返ってみて、目標のはっきりした制作は楽しく自分の制作に後悔はありませんが、あえて何かもう一つと言うのであればもっと「我」を出しても良かったのかもとは思ったりします。

Q. ホテルという空間でアートを展開することについて、どのような意義や可能性を感じていますか?
A.ホテルという日常の中の非日常な空間でアートを体感出来る事は、普段美術館へあまり向かうことのない方はもちろん、アートに触れることを好む方たちまで、美術館とは異なったインスピレーションや安らぎを得るのではないでしょうか。これまで以上に多くの人達にとって「ホテルそのものが目的地」になる可能性を秘めてると思います。

Q. 海外から訪れるゲストに、作品やメッセージをどのように届けたいと考えていますか?
A.ありきたりなコメントになってしまいますが、好きなように捉えて好きなように楽しんでもらえたら一番嬉しいです。

プロジェクトリーダー・ホテル支配人 小野より

Q. ゲストが実際に滞在された後の反応や感想をご覧になって、印象的だったことはありますか?
A.「日本の美意識」をテーマとするアーティストルームの中でゲストからのリクエストが非常に多い部屋のひとつです。汐留のビル群と、日本的でさわやかな竹林の印象的なコントラストが皆さん好まれているようです。夜になって窓に映り込む竹林も注目のポイントです。作家さんの思いがダイレクトに伝わっています

“日本の美意識が体感できる時空間”

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