東京ビエンナーレ2025

パークホテル東京・ブランドマネージャーが語る、芸術祭への想い

2025年10月17日(金)から開催される2年に1度の国際芸術祭「東京ビエンナーレ2025」に協賛しているパークホテル東京。
アートを身近に感じられる空間として、どんな想いでこの芸術祭に関わっているのか——
ブランドマネージャー・藤川が語る、ホテルだからこそできるアートとの向き合い方をご紹介します。

Q.パークホテル東京が「東京ビエンナーレ2025」に協賛することになった背景を教えてください。また、ホテルとしてこの芸術祭に共感したポイントを教えてください。
A.パークホテル東京は、「日本の美意識が体感できる時空間」をコンセプトに掲げているアートホテルです。
私たちは単に宿泊の場を提供するのではなく、ゲストが日本文化に深く触れ、感性を刺激される体験をお届けしたいと考えています。
東京ビエンナーレは、市民と共につくる芸術祭として、都市に根ざした創造の場を育む試みです。その中でも今回のテーマ「いっしょに散歩しませんか?」は、まちを歩き、人と出会い、気づきを得るという、非常に詩的で人間的な視点に満ちています。
旅の中でふとした美に出会う──そんな体験を届けたいという私たちの想いと、東京ビエンナーレのアプローチが同じ方向を向いていると感じ、自然な流れとして協賛に至りました。

※写真は、東京ビエンナーレ事務局より提供いただきました。

Q.パークホテル東京がこれまで大切にしてきた「アート」との関わりは、今回の協賛にどうつながっていると感じていますか?
A.パークホテル東京では、館内の各所に400以上の作品が常時展示されています。通年行われる展覧会、そして何よりもアーティストが一室を手がける「アーティストルーム」など、館内全体を通してアートに触れられる体験を提供しています。
これらの活動は、アートを“観る”から“暮らしに取り込む”体験へと昇華させるものです。
東京ビエンナーレが目指す「まちと共に生きるアート」は、まさに私たちの活動の延長線上にあるもの。今回の協賛は、これまで育んできたアートとの関わりを、ホテルの外、都市空間へと拡張する自然な流れと感じています。

Q.東京ビエンナーレは「都市と人をつなぐ」芸術祭ですが、ホテルとして「人とアートをつなぐ」役割について、伺いたいです。特に、パークホテル東京はギャラリーではなく“ホテル”だからこそ、年間を通じて多くの海外ゲストに作品を直接ご覧いただけます。こうした“ホテルならでは”の発信力について、どのようにお考えですか?
A.私たちは“ギャラリー”ではなく“ホテル”であるからこそ、日常の延長線上でアートと出会える場をつくっています。
年間を通じて、世界中のゲストが滞在するなかで、日本のローカルなアート作品と偶然出会い、作品に興味を持ち、帰国後もアーティストの活動を追い続けてくださることも少なくありません。
東京ビエンナーレが都市の中にアートを溶け込ませていくように、ホテルもまた、旅の中にアートをさりげなく組み込める場です。
その“暮らしの中で出会うアート”というスタイルは、ホテルだからこそできるアートの橋渡しであり、国境を越えた文化交流のハブとしての役割を果たしていると実感しています。

Q.海外からのお客様が日々訪れることで、アーティストの作品や名前が自然に世界へ広がっていく点について、どのような意義を感じていますか?
また、ギャラリーとは異なり、ホテルという空間でアートを発信することには、どのような独自の価値があると考えますか?

A.ホテルに展示された作品は、偶然の出会いを通じて、国や言語を超えた共感を生み出します。
ギャラリーのように「観に行く」のではなく、ホテルでは“アートが暮らしの一部”として存在し、より多くの人に自然に届きます。
その結果、まだ無名だったアーティストの名前が海外メディアで紹介されたり、作品が海外のコレクターに届くこともあります。
このように、ホテルという場所はアーティストの活動を広げるプラットフォームにもなり得ると感じています。
一枚の作品との出会いが、やがてその記憶とともに世界を巡る──そんなアートの旅路を支えることができるのは、ホテルという場ならではの特権だと考えています。

Q.「アートを通じて日本文化を発信する」というホテルの姿勢を、今後どのように広げていきたいとお考えでしょうか?特に、海外のお客様との接点や国際的なアートイベントとの関わりの中で、ホテルとして果たせる役割についてお聞かせください。
A.私たちは今後も「アートを通じて日本文化を発信するホテル」として、国内外の人々の感性をつなぐ場であり続けたいと考えています。
国際的なアートイベントへの協賛や、アーティストとのコラボレーションを通じて、文化の継承と創造の両面を担う存在として、役割を広げていきたいと思っています。
また、滞在という体験を通じてアートに触れたゲストが、それを自国に持ち帰り、語り、広げていく。
そんな“アートの旅の出発点”として、ホテルが果たせる役割は、これからますます重要になると感じています。
東京ビエンナーレとの協業を一つのきっかけとして、世界とつながるアートの扉を、今後さらに開いていきたいと考えています。

※写真は、東京ビエンナーレ事務局より提供いただきました。
Tokyo Biennale 2025 Main Venues: Toeizan Kan'ei-ji Temple/東京ビエンナーレ拠点展示:東叡山 寛永寺

“日本の美意識が体感できる時空間”

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