「アート=多様性」を理念に活動するC-DEPOTによる「エレメントのカタチ展」を開催いたします。「Element(エレメント)」は、広義に「全体を形成する要素」という意味を持つとともに、私たちの生活に身近な、地・風・火・水といった自然の力を指して使われる言葉です。日本古来の土着的な美意識は、そうした自然のあり様や四季の移ろいから見出されてきました。
本展示では、自然界を形づくる物質や現象の美しさを自らの感性を通して表現してきたアーティスト達が、木枯らしが吹きつける冬から、花々が咲き誇り穏やかな春へと移りゆく季節感を表現いたします。作品との邂逅により、それぞれのアーティストが紡ぎ出した「Element」のカタチを、五感で体験していただければ幸いです。
[C-DEPOT プロフィール] 「C-DEPOT(シーデポ)」とは、絵画、立体、映像、写真、メディアアート等の様々なジャンルを専門分野とする、総勢約100名のアーティストによって構成されているアーティスト集団です。同世代であるが故に共有する現代における問題意識を、それぞれの視点で表現するため、2002年に誕生しました。「アート=多様性」を理念に掲げ、アーティストと社会の架け橋を作り、表現活動によって得た対価をいかに社会に還元するかを、インディペンデントな活動を通して提案し、実践し続けています。
期間: 2020年11月30日(月)~2021年6月6日(日)
時間: 11:00 a.m. ~ 8:00 p.m.
場所: アトリウム (25F)
料金: 無料
[キュレーション]フヤマアート
[デザイン制作]Design Studio PHT
[映像制作] antymark annex
[主催]パークホテル東京
「エレメントのカタチ展」に合わせて、3/1から春のカクテルが登場。このカクテルはカクテルデザイナー南木のオリジナルで、カクテルラボから生まれたもの。先日完成したカクテルラボは、その名の通り真空調理機・ミキサー・フラスコやピペットなどの器具を備え、味や香り、アルコール度数の調整を試みながらカクテルの研究をする場所です。華やかな桜のイメージだけではない、優しく力強い春のカクテルです。
カクテル名:ランドスケープ
カクテルデザイナー:南木浩史
提供日程:3月1日(月)~6月6日(日)
提供時間: 17:00~22:00 (L.O.21:30) ※緊急事態宣言中は変更の可能性あり
料金:2,300円(税・サ込)
お問い合わせ:バー ザ ソサエティ 03-6252-1111(代表)
「エレメントのカタチ展」に合わせて、レストランからはハイティーが登場。火、土、水、風から春野菜のバーニャカウダ.(土) 春すだちの風味を包んだ真鯛と筍のパピヨット(風)牛フィレの網焼き(火)など特に春の大地を意識した料理を用意しました。
提供日程:3月1日(月)~5月30日(日)
提供時間: 17:00~19:00(ハイティーの最終入店)
料金:おひとり様4,000円(税・サ込 2名様から承ります)
※前日14時までの予約制
ご予約:アートカラーズダイニング 03-6252-1166(直通)
「エレメントのカタチ展」に合わせて、花山椒からは旬のホワイトアスパラを使ったお料理が登場!自然の力にインスピレーションを受け、エレメント4大元素 火(赤)、地(緑)、風(黄)、水(青)の色彩を旬のアスパラ、京菜花、高糖度トマト等を使い1つのお皿の上で表現した1品です。
提供:懐石コース(季節懐石、花山椒、煌懐石)の1品、もしくは単品 2.160円(税金・サービス料含む)で提供
提供日程:3月1日(月)~4月8日(木)
ご予約:花山椒 03-6252-1177(直通)
2013年 武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科陶磁専攻 卒業
2013年・2015年 中之条ビエンナーレ(群馬県中之条町)
2018年 個展(gallery LIBRE/根津)
2019年 IAG AWARDS EXHIBITION 2019(東京芸術劇場/池袋)
ART POINT Selection VII (GALLERY ART POINT/銀座)
2020年 FUJIHANE×C-DEPOT「RESURRECTION」(AOYAMA STUDIO/表参道)
他多数
1989年生まれ
2013 飛騨高山の家具メーカー勤務
2018 木製品・ソファ制作のフリーランス
学歴
2010 多摩美術大学美術学部絵画学科 油画専攻 卒業
個展
2019 project N 76 末松由華利/東京オペラシティアートギャラリー(東京)
2018 末松由華利展-永遠に損なわれたもの-/KURUM’ART contemporary(東京)
RANDY ART HILLS vol.42末松由華利展-常ならぬ季節-/RANDY ARK HILLS(東京)
2017 末松由華利展―輪の中で考えたこと―/長野市芸術館(長野)
受賞
2019 第33回ホルベイン・スカラシップ奨学生/ホルベイン画材株式会社
2017 島敦彦(金沢21世紀美術館館長)審査員賞/シェル美術賞2017
2008 藤本幸三(エルメスジャポン)審査員特別奨励賞/via art2008
東京生まれ。 東京藝術大学卒業。
思考の多様性をテーマとしている。
作品は頭の中を可視化する試みであり、個人の頭の中・複数人の頭の中である。
絡み合い、混ざり合う多様な思考の流れを色鮮やかな紐を用いて立体表現している。
その姿は無数の線が、それぞれが自立しながら複雑に絡み合っているようであり、個人の中・他人同士の異なる価値観が混ざり合う美しさが表現されている。
2007年 C-DEPOTに加入。以来横浜赤レンガ倉庫、青山スパイラル、百貨店、での展示に出品
2016年 C-DEPOT Japan Fushion -花- (パークホテル東京)
2017年 HIROSAKI DESIGN WEEK
ランタンワークショップ講師担当
2019年 ART colours Vol. 28 堤あすか展 ~祝福の春祭り~(パークホテル東京)
電気、光、音、香り、木や石などの自然物を用いたオブジェやインスタレーションの制作を行う、久世祥三と坂本茉里子によるアートユニット。なでるとオルゴールのような音を奏でる動物の木彫作品や、水面に映る光を題材にしたLEDの照明作品などを発表している。デジタルデータと人間の知覚との間に生まれる現象に注目し、人が他者と新たなコミュニケーションを創り出していくしくみを取り入れた作品づくりを行う。
2020 IAG AWARDS 2020 [ C-DEPOT 賞] / 東京芸術劇場・東京
2020 今、彫刻!/ギャラリーせいほう・東京
2020 オ.フィル.ドゥ.タン・ときを縫う / Gallery Pepin・浦和
2020 KAIKA TOKYO AWARD [ノミネート] / THE SHARE HOTELS KAIKA 東京・東京
2020,19,18 美術と街巡り・浦和 / 旧中山道浦和宿周辺、埼玉会館・浦和
2020 15th TAGBOAT AWARD [グランプリ] / 渋谷ヒカリエ CUBE1,2,3・東京
2020 CANBIRTH / 銀座髙木ビル(旧有賀写真館ビル)・東京
2019 アート解放区 DAIKANYAMA / TENOHA代官山・東京
2019 掌 展 Vol,12 / Gallery UG・東京
2019 Poissons Volants / アトリエ6b・パリ
カクテルデザイナー
「ランドスケープ」制作コメント:
古くは死の季節と言われた冬。
それを越えて訪れる春は、芽吹く生の季節です。
木々が呼吸を始め、森に緑が戻り始めます。
華やかな桜のイメージだけではない、優しく力強い春のカクテルです。
Ingredients
Forest vodka / Heavy cream / White chocolate / Spare mint / Matcha
Tofu skin / Pistachio
ニューヨークバーテンディングスクール卒業。
大学在学中にニューヨークへ渡りクラシックカクテルを学び、その後ヨーロッパを回りミクソロジーを学ぶ。
Park Hotel Tokyo Bar Managerを務める傍ら、各種コンペティションで受賞後、企業とのカクテル創作、シェフとのペアリング、ゲストシフト、セミナー、ツール制作などを行うGastronomy Algorithmを立ち上げ、世界中で活動している。
従来のスタイルを大事にしつつ、最新のツール、常識に囚われない材料、料理の技法などを駆使してカクテルを仕上げ、温故知新を信条としている。
「見る」「触る」「聞く」を体感できるアート。
それぞれの感覚の統合により創り出される無限大の感情。
木のぬくもり、
まるいフォルムをなでるという行為、
そして子守唄のような優しさにあふれた音色から
どことなくノスタルジ―を感じられる。
アートユニットのMATHRAX曰く、
サイは、やさしさと強さを併せ持ったイメージを想起させるという。
クリエイターの想いが込められたハンドメイドの作品。
是非自由な発想をもってアート鑑賞をお楽しみください。
以前本革を使用してヤギの形の作品を作った際、動物由来のものを使用して可愛い動物型の作品を作ることに「ヤバさ」を感じた、と語る作者。しかしあえてそうすることで、人間の都合によって飼育され利用される家畜に対する「悲しさ」を供養できると考えたと言う。
人間のエゴが可愛らしい見た目に隠されているこの作品。
命に想いを馳せながら鑑賞してほしい。
田舎暮らしのアーティスト柳早苗と木との緊密な関係は明白である。それは潜在意識を中心としていたが、2012年にフランスで活躍していた時、3年間滞在中に木の魅力に惹かれたことにより顕在的となった。以降、それまでの石彫から、木材の魅力を表現力する木彫へ転向した。作品の大きな特徴である樹幹に巧みに紐で縫い込むという技術はとても珍しいもので、木彫を初めて日の浅いアーティストの作品とは思えず、「素晴らしい」の一言である。
作品を深く観察すると、銀河から受け取った画像を木の樹幹に刷り込んだような印象が強い。作家が語った通り、木を通じて天体を表現したものである。測りきれない距離にある巨大な銀河を美しくコンパクトにした作品で、時間と空間を超えた宇宙の存在を感じられると思う。
無機質な白い四角に、生命力溢れる花が咲く。
やがて花は枯れ、実をつけ、種となる。
人の命は、いずれ散っていくものだけれど、
その死はただの終わりではないことをこの作品は感じさせてくれる。
死とは、誰にしも訪れるものである。
そして、それは終わりでもあり、始まりでもあるのだ。
私たちの脳は、毎日の生活の中で絶えず働いています。
力を抜いて呼吸を整えたら、鏡に映りこんだ自分自身と向き合ってみてください。
そうすると、無意識にいろんな思考が浮かんできます。
この作品は、そんな頭の中からあふれ出す目に見えないさまざまな思考回路が複雑に混じり合いそして変化していくさまを、編み込まれた鮮やかな紐で表現しているように感じました。
鏡に映る自分が作品の一部になる、そんな体験ができます。
私はこの絵から、自然の実りを水の神様であると言われている龍神様がお祝いしているような、温かくみずみずしい新鮮なエネルギーを感じ取りました。
作者の堤氏はこの作品のエネルギーは瞑想的でリラックスしたものであると述べました。
今この瞬間にもこの世界にはタイトルにもあるように実りや遊びなどポジティブなものや悲しみや災害といったネガティブなものなど、様々なエネルギーが生まれていて、人々はそれを体験しています。
この作品は真の実り、豊かさとは心にゆとりがあり、今この瞬間を味わい、楽しむことなのかもしれないと私に思わせてくれた作品です。
心のどこかに不安を抱えている方や何かをお祝いしたい方へ、ぜひこのエネルギー溢れる作品と対話してみることをおすすめします。
この作品は、2017年の中条アーティスト・イン・レジデンスで長野市中条という山里で滞在制作をしていた秋から冬の時期に描かれた作品です。中条の豊かな自然からインスピレーションを得て制作されました。描かれているのは中条の自然そのものではなく、私たちが人生で出くわすさまざまな局面が比喩的に表現されています。
またタイトルには哲学的な考え方が反映されています。
『往路』を辞書で引くと、「行きと帰りがある場合に、生き道を意味する表現」とあります。私たちが何かを求めたり目指したりして人生を歩む時、それがどんなに悪路であったとしても行く先だけを見据えて進まなければならない、と言う意味です。何かに遮られ視界が不明瞭であっても、その先の光を頼りにこの道を進まなければならない。この作品はこういった様々な生活状況における人の気持ちを表現しています。
この作品は人生のさまざまな局面を表現した作品です。