アーティスト一人ひとりに向き合いながら、国内とともに海外展開にも注力して活動しているgallery UGによる展示を夏から秋にかけて開催いたします。
このコロナ禍の下、慌ただしく環境が変化し、日々の流れも速く、ゆとりを持って空を眺めて時空を過ごすことも難しくなっている昨今。それでも空は変わらずに、夏は太陽の日差しが眩しく激しく照りつけ、秋は心地よく高く澄み切った空となります。
本展示で、広大でどこまでも続く青い空を眺めるように、純粋な衝動や内側から湧きあがる想いから生まれた作品や、ユーモアのある作品たちを鑑賞してみてはいかがでしょうか。日本晴れのように一点の曇りもなく晴れわたった空を思わせ、心配事などなく晴ればれする気持ちにさせてくれる作品に出会えるかもしれません。今ここにしかない「プレシャスタイム」をお楽しみください。
gallery UG
https://gallery-ug.com/ja/
期間: 2021年6月7日(月)~2021年11月14日(日)
時間: 11:00 a.m. ~ 8:00 p.m.
場所: アトリウム (25F)
料金: 無料
[キュレーション]gallery UG
[デザイン制作]Design Studio PHT
[映像制作] antymark annex
[主催]パークホテル東京
多彩な秋の食材のタパスと、メイン料理には作品「おしゃべりもの」をイメージした、2通りの調理法で鴨料理をご用意いたしました。デザートは、作品「オムレツマント」からインスパイアされた秋の実りのクレープをお楽しみください。
Inspire : おしゃべりもの/オムレツマント Babbler / Cloak
提供期間:9月1日(水)〜11月14日(日) ※店内の定休日に準ずる
提供時間:17:30~(ディナーのみ)
料金:お一人様¥5,500(税金・サ込)1名様より承ります
※前日14時までの予約制
ご予約:アートカラーズダイニング 03-6252-1166(直通)
つまみぐいで終わらずに。ポップな色彩と動物たちの行動からささやかな楽しみをイメージして。白カビをつけて発酵熟成させた静岡県のブランドマス「紅富士」と焼き茄子のムースを奈良漬けのアクセントと共に
Inspire : つまみぐい讃歌
提供期間:9月7日(火)~10月31日(日) ※店内の定休日に準ずる
料金:¥2,178(税金・サ込)
*懐石「季節懐石」、「花山椒」、「煌」でも提供しております。
ご予約:花山椒 03-6252-1177(直通)
神々によって行われた「国産み」真っ白なこのアートから感じたのは、[まだ何も無い]と[これから始まる]の間。日本の始まりを想像し、思い描いたのは柔らかく香り高い味わい。発酵を思わせる味と、花の香りをお楽しみください。
Inspire : 国産み
提供期間:9月1日(水)〜11月14日(日) ※店内の定休日に準ずる
料金:¥1,400(税金・サ込)
ご予約:03-6252-1166 (アートカラーズダイニング直通)
※緊急事態宣言中、バー ザ ソサエティは休業しておりますが、ノンアルコールカクテルはアートカラーズダイニングにてご提供してございます。
主人公の表情が優しく、雰囲気も静か、それが私の好奇心を湧かした大きなチャームポイントである。 彼女のピンクの鼻は特徴的で、日常的に見られている絵の主役ではないことがその面白さになっている。森本果呼のいわく、鼻は呼吸をすることによってエネルギーを吸ったり、出したりしているため、人間と自然との繋ぎであるという。繋ぎは同作家の多くの作品に大切な役割を果たしていると私が気付いた。若干暗い絵でありながら、ソフトな色使いとロマンチックな女性の気持ちを描いたもので、「けむりのあしあと」のタイトルはぴったりな言葉であると考える。この絵は、作家自身であり、彼女は作品の完成後このタイトルが浮かび上がったと述べた。思い出に夢中、その良い過去を改めて体験している主人公のイメージが見える。 私がこの絵を見た時に思い出したワンポイントは、雨降りの朝の寛ぎである。 自然のままで物事を考え、自分のペースで時間を過ごすことができた静かな素晴らしい時間をこの絵に感じさせられた。
「夢結びシリーズ」という作品の名前が気になり、その意味を調べてみたら、このような表現が出てきました。
夢むすびの「夢」はあなたの目標、数年後になっていたい自分の姿。「健康になりたい」は夢むすび。
自分の意思を持って夢に向かう行動に、神様は幸運と進む力を与えてくださいます。和田さんによると、「夢結びシリーズ」というタイトルは「夢をみる、眠りにつく」という意味だそうです。この作品は大学院卒業制作として描かれたとのことです。当時は取り巻く環境の変化に思い悩む日々だったそうです。「その時に自分が幼い頃を思い出して、懐かしさとその頃には戻れない切なさが込み上げました。」 幼い頃のように悩みもなく、ただただ眠りたいという気持ちを作品に込めているとのことです。
良い思い出を作れば、人生の中にある悲しさや悩み事などにもひとつずつ打ち勝つことができるでしょう。「夢結びシリーズ」に描かれているさまざまなキャラクターは、自身の子供の頃の姿を描かれているそうです。
こちらのシリーズの作品では主にあたたかい色が使われています。毛布の様々な柄を通じて和田さんの幼少期の思い出が描かれております。「過去は甘く優しい色味を帯びて、制作当時の自分自身に見えていたように思います」。年月と共に美化されたのかも、というその思い出の色や柄は、とてもポジティブな感じがします。
この作品は、「現実の世界」と「鏡の中の世界」が表現された物語である。
ピアノの上にいるのは、おもちゃに変身した登場人物たち。ゲームの虚構世界で戦うピンクの兵士たちと、ギリシャ神話『パリスの審判』の三美神とトロイの木馬、薔薇の指輪と黄金の矢を持つロボットだ。
さて、手前にある世界と奥に映りこんだ世界とで、違いがあるのにお気付きだろうか。現実に存在していないものが鏡に映り、存在しているはずのものが映っていないのだ。ところが、木馬の前脚に書かれた文字にご注目。鏡の中の世界では、映り込んだものは左右逆転し、物事が反転して行われる。
あなたがそれに気づいた瞬間この絵の世界は反転し、実際は手前が鏡の中の世界で、奥に映りこんだ世界が現実世界だとわかるだろう。
静止画のジャンルに「ヴァニタス」と呼ばれるものがある。
ドクロ、金銀財宝、砂時計などが絵に描かれており人生の虚しさやはかなさを表現している様式である。今現代、インターネットやSNSなどといった刺激的で心地よく、嘘もたくさん溢れている世界が発達を遂げ人間はそれらにコントロールされる時代となった。作者の戸泉氏はこれらにコントロールされている時代に虚しさを感じ、現代のヴァニタス画が描きたいと思い今まで作品を制作してきた。人々は上記のような虚構世界に自己の時間を費やす。それと並行して時間というのは過ぎていくのである。私も日頃から限りがある自分の時間と体力を何に優先的に投じていけば良いのかを考えるように心がけて生活をしている。なぜなら、私の時間と体力は有限であるからである。物事を考えず本質を見極めないで変えられないことや不可抗力などにエネルギーを使い続けていると本当に大切な事に自らの限りあるエネルギーが使えずに一生が終わってしまうのが嫌だからでもある。
この作品は私に人生のはかなさを再認識させてくれた作品である。 ただし、それはネガティブな事ではなく、人生のゴールに向かってどのように進んでいけば良いのか同時に考えさせられ、ヒントをくれた作品でもある。 自分の選択を迷っている人やあと一歩踏み出したい人はこの作品と対話してみてほしい。
きっとヒントや後押しをくれるのではないだろうか。
そっと優しく寄り添っているかのような、心和む「善哉(ぜんざい)」。
諸説はありますが、「善哉」は一休禅師があまりの美味しさに「善哉此汁(よきかなこのしる)」と言ったことが語源といわれている。その他、仏教用語では「喜びを祝う」という意味があり, 作家は森の中で動物たちと善哉の美味しさの感動を分かち合うという楽しさを作品の絵柄に含んでいるとのこと。 忘れられない思い出の味。それは日常のちょっとした幸せ。
記憶に残る、グランドな作品を是非色々な角度からお楽しみください。
あなたにはどのような月が見えますか?
私には、にっこりと笑った口のような形の三日月が見えます。三日月の細いけれどもしっかりとした光が、まるで優しく包み込むように緑地を照らしているように感じます。
暗い夜の青と、その中にポツンと浮かび上がる緑地の緑が印象的なこの作品。それなのにまったく寒々しさや寂しさを感じさせず、むしろ照らし出されている緑地が、まるで月の光に優しく照らされた心落ち着く安らぎの地のよう。
色々な姿を見せてくれる月。
細い三日月、丸々大きな満月、大きく笑った口のような半月、あるいは静寂の新月。
きっと自分だけの月が見えるはずです。
あなたにはどのような月が見えますか?
これは “つまみぐい” という日常の中にあるささやかな楽しみをオーストラリアに住む動物たちが讃えている晴れ晴れとした光景である。
近年、自然環境の変化によって世界各地で森林火災が起こり特にオーストラリアの動物たちが多く被害にあった。
私自身、オーストラリアを訪れた際に多くの動物と触れ合う機会がありこの作品との共通点や繋がりを強く感じた。
そんな彼らを描くことで生き物たちの生命力を感じてほしいという願い、そして今私たちが置かれている不安な状況の中でも前向きに頑張っている人達を讃え、皆で乗り切りたいという応援の気持ちがこめられている。
どこかでコアラも密かに讃えている。
そんな動物たちの表情豊かな様子も楽しんでいただきたい。