パークホテル東京では、アートを媒介に日本の美意識のひとつでもある「室礼(しつらい)」によるおもてなしでゲストをお出迎えしております。その取り組みのひとつとして、日本の四季を表現する展示会ART coloursを開催しています。
2022年夏・秋の展示は、銀座の画廊による任意団体「銀座ギャラリーズ」が開催いたします。約40軒の中から有志の8ギャラリーがとびっきりの作品をラインアップし、ホテルのアトリウムを彩ります。夏は青く澄んだ空、真っ白な雲や、情熱的な太陽を感じ、秋は色取月(いろどりづき)ともいわれ、うつろい、多彩な情景が風のように流れ、自然が織りなす姿は日々うつりゆきます。そんな季節を愛でるように、多彩で多様な「今ココ」に存在するアート作品をご用意いたしました。作品ジャンルは絵画、立体、工芸。20代の若手作家から70代のベテラン作家まで出品し、年齢を感じさせない瑞々しい表現が見どころです。作品を形容するならダイナミック・愛らしさ・緻密・ユーモア・爽快という感じでしょうか。目が離せなくなる、心に潤いをもたらす、そんなアートの効力をぜひ会場で体感してください。
期間: 2022年5月16日(月)~11月13日(日)
時間: 11:00 a.m. ~ 8:00 p.m.
場所: アトリウム (25F)
料金: 無料
ご宿泊に関わらず、どなたでもご覧いただけます。
[デザイン制作]Design Studio PHT
[映像制作] antymark annex
[主催]パークホテル東京
※夏期と秋期で展示替え(一部)を行います。
※客室が丸ごとアート作品になっている「アーティストルーム」を、本展示開催中に出展作家ツジモトコウキと谷敷謙が制作いたします。
※販売済みや、展示替えにより現在展示していない作品もあります。
[ギャラリーアートもりもと] | 架菜梨案 | 寒河江智果 | 林茂樹 | [ギャラリー上田] | 草間喆雄 | さとうたけし | 蓮水 | Zhang Yuanyuan | 武田 優作 | 藤倉 久美子 | Mateusz Doroźyński | [ギャラリー新居東京] | むろまいこ | [ぎゃらりい秋華洞] | 柿沼宏樹 | 里美穂 | 古川千夏 | [靖山画廊] | 池尻育志 | ツジモトコウキ | 坪田 純哉 | [泰明画廊] | 井内宏美 | 半山修平 | JUAN-PINO BOSQUES | [永井画廊] | 河嶋淳司 | [日動画廊] | 谷敷謙
料金 | 6,500円(消費税・サービス料込) |
提供期間 | 2022年 9月5日(月)~11月13日(日)ディナーのみ |
牛内ハラミのステーキ 秋の実りの野菜添え ソースマスタード |
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洋梨のパイ 柿とフロマージュブランのソルベ |
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秋かます松茸包みの吹き寄せ | |
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提供期間 | 2022年 9月8日(木)~2022年11月13日(日) |
料金 | 3,800 円(消費税・サービス料込) |
懐石「季節懐石」「花山椒」「煌」の一品として |
インスパイア作品:「錦秋の舞曲」(坪田純哉 作)
錦の織物のように色鮮やかな秋 錦秋
水の織りなす美しい波紋で日本の美意識を表現した作品から、秋の味覚 松茸を使った揚げ物で錦秋をイメージした一品です。
五感で秋をお楽しみ下さい。
Leggiero | |
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提供期間 | 2022年 9月5日(月)~2022年11月13日(日) |
料金 | カクテル1,800 円(消費税・サービス料込) |
モクテル1,500 円(消費税・サービス料込) |
「ARTなおこもりステイ」プランでは、様々なアート空間をホテルスタッフがご案内するホテルツアー「ART walk」へご参加いただけます。他にも、客室そのものがアート作品となっている「アーティストルーム」での宿泊や、アートカラーズダイニングでの朝食、開催中のアート展示とコラボしたメニューもご用意しております。
こちらの宿泊プランの販売は終了いたしました。
1988年創業、2006年現在の銀座にギャラリーをオープンしました。流行だけに流されない現代(いま)を表現する作家の個展を中心に展覧会を開催しています。絵画(油彩、日本画)、立体などジャンルにとらわれず心が動かされたアートをご紹介してまいります。
http://www.artmorimoto.com
架菜梨案-かなりあ
1987年大阪府生まれ。多摩美術大学卒業。パリ国立高等学校修士課程修了。レジデンス(パリ国際芸術都市 Cité internationale des Arts)。パリ、東京にて個展、グループ展
寒河江智果-さがえ ともか
1977年東京生まれ。女子美術大学絵画科日本画専攻卒業。
在学中より個展の発表を開始、同世代のリアルな女子たちの姿を日本画で描き注目される。絵の中の女の子には明るく、希望を持っていて欲しいという気持ちから生まれる作品を描き続け、20回を超える個展と多くのグループ展に参加している。
林茂樹-はやし しげき
1972年岐阜県生まれ。静岡県立大学国際関係学部卒業。岐阜県多治見工業高等学校陶磁科終了。日本現代陶彫展陶彫展賞。ファエンツァ国際陶芸展大賞。〈パブリックコレクション〉V&A美術館(ロンドン)、ヴァロリス陶芸美術館(フランス)、ファエンツァ陶芸美術館(イタリア)、岐阜県現代陶芸美術館、岐阜県土岐市
1978年の創業以降、古代の希少なアンティークから現代アートまで幅広いジャンルを扱うギャラリーです。
李 禹煥、加藤 唐九郎などの世界的アーティストの作品を国内外の美術館・公共施設・企業へ200点以上収蔵しております。
近年は若手作家の展覧会も積極的に開催しており、いわゆる《完売作家》の取り扱いも多数ございます。
是非SNSにて最新情報をご覧ください。
http://gallery-ueda.com
https://www.instagram.com/galleryueda
草間 喆雄-くさま てつお
1946年 東京都生まれ。 岡山県立大学名誉教授。
テキスタイルと繊維を素材とした【ファイバーアート】の第一人者として紺綬褒章の受賞をはじめ、国内外で評価されている。
繊維特有の鮮やかな色と流れるようなシルエットが特徴。
東京国立近代美術館工芸館、国立国際美術館館、チューリッヒ・ベルリブ美術館(スイス)など多数の美術館でのコレクションの他、日比谷シャンテやIFC TWO(香港)などの公共空間への作品設置数は100を超える。
さとう たけし
1977年宮城県生まれ。
アメリカにて壁画技術を学び、多数の施設の装飾を行う。
ペイントローラーのみで鮮やかに描く作品は国内外で評価されている。
リズミカルかつエネルギーに満ち溢れたライブペインティングの人気も高く、国公立や企業のイベントに多数出演。
蓮水-れんすい
水墨画に金箔やネイルアート樹脂をコラージュし色彩豊かに描く女流現代アーティスト。
幼少より書を学び、青山学院大学理工学部卒業後、書道家武田双雲に師事し師範取得。
後に水墨画家小林東雲、書道家武田双龍に師事。
各地で個展を開催する一方、店舗や邸宅の空間をデザイン。
また、音楽活劇「SHIRANAMI」(早乙女太一主演)の題字、東京マラソン2018のアートワークを手掛けるなど活躍の場を広げている。
張 媛媛-ちょう えんえん
1984年 中国湖北省生まれ。日本在住。
溶かした蜜蝋を亜麻布に染み込ませる古代ヨーロッパの技法「エンカウスティーク」を用いて制作する。
武田 優作-たけだ ゆうさく
1989年山形県生まれ。光と影、色の調べと…境界の曖昧な部分に目に見えずとも存在する間(あわい)を大切に、確かな描写力で表現する。
藤倉 久美子-ふじくら くみこ
1954年東京都生まれ。女子美術短期大学造形科卒業後、ブレラ美術学院(ミラノ)にて学ぶ。2002年~2019年、女子美術大学芸術学部教授を務めた。
マテウス ドロジンスキー
1993年ポーランド生まれ。
毎年参加しているアートフェア東京では、ポップで可愛らしい作品が人気を博している。
ギャラリー新居東京(1995年創設)は現代美術から近代工芸など幅広い分野の企画展を開催し、クオリティを重視した独創的な作家や作品をご覧いただいております。
特に近年は、写真作品の取り扱いも増え、アートフォトの普及に力を入れており、若手の写真作家の展覧会も積極的に開催しています。
また別の特徴として取扱い作家の多くが絵本を出版していることが挙げられます。
大人も子どもも魅了する絵本は読むほどに感性が刺激され、想像力や独創性を育み、日常の中にアートを取り入れるきっかけのひとつになると思います。
今後も暮らしとアートの距離が近くなるよう様々な作家や作品を提案してまいります。
https://www.gallery-nii.com
むろ まいこ
‘96 獨協大学卒業。‘97~約4年間メキシコに滞在、メキシコ国立芸術大学ラ・エスメラルダなどでアートを学ぶ。帰国後KOBATAKE工房で彫刻を学ぶ。鮮やかな色彩で、陶やメキシコのアマテ紙をはじめ様々な素材を使い、自由に制作。
絵本「ぼくの いちにち どんなおと?」(山下洋輔・文、むろまいこ・絵/福音館書店・’16)。
“おかあさんといっしょスペシャルステージ2018” オープニング原画、えいごであそぼ with Orton “(NHK Eテレ) マンスリーソング(’21/1, ’20/2, ’19/1)アニメーション原画など。 TOYOBOカレンダー(’15) 、ENEOSグローブ創作童話カレンダー(’22/11-12) 。全国の画廊・百貨店で個展多数
「現代アートとしてのアンティーク ― アンティークとしての現代アート」
秋華洞は、2003年に日本の美術発信の中心、画廊街としても名高いアートゾーンである東京・銀座の地に開店しました。
老舗美術商の系譜を継ぐ私達は、日本の伝統的な美術品や文化、工芸から現代作家の先進的な作品まで、美術品に宿る色褪せることのない本質的な価値を見出し、新たな時代へと引き継ぎます。
特に近年では、アジアを中心に活動する現代作家の発掘とさらなる育成に取り組んでいます。その若き実力者のハイレベルな作品群を、積極的に国内外へと発信し、新たなムーブメントを創造しています。
柿沼 宏樹-かきぬま ひろき
里美 穂-さとみ すい
古川 千夏-ふるかわ ちなつ
靖山画廊は東京・銀座とニューヨーク・チェルシーにある企画画廊です。
日本画・洋画・彫刻等、伝統を継承する美術作品はもちろん、若い作家も積極的に紹介しております。「アートを手に入れる喜びを一人でも多くのお客様へ」をコンセプトに毎日精進しております。
また、銀座靖山画廊の同ビル2階に構えるSEIZAN GALLERY TOKYO 凸では、作家の渾身の一点をご覧いただくために作品そのものにフォーカスした展示を開催しております。
池尻育志-いけじり やすし
Seattle Art Fair、SCOPE Miami Beachなど、海外のアートフェアにも出展し、高い評価を得ている。
坪田 純哉 – つぼた じゅんや
1974 埼玉県生まれ
1999 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業
2001 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了
2018 「NIHONGA: Contemporary Art of Japan」 (SEIZAN GALLERY New York、ニューヨーク)
2019 「SUMMER EXHIBITION 2019」 (SEIZAN GALLERY New York、ニューヨーク)
2021 坪田純哉「水と宙」(靖山画廊、東京)
2022 11月 SEIZAN GALLERY New Yorkにて個展予定
その他個展、グループ展多数
銀座 外堀通りの1階に店舗を構えて50年の実績を持つ泰明画廊は、常設展、企画展を開催しております。豊富な知識と幅広い経験、精選された情報網によりオールドマスター、印象派から日本国内の明治以降の洋画及び近現代の日本画の作家の逸品はもちろん、ミュージアムピースクラスの作品も取り扱っております。更にコンテンポラリーアートや、アジアのアートシーンにも精通し、国内外に展開をしております。
https://www.taimei-g.com/
井内 宏美-いうち ひろみ
半山 修平-はんやま しゅうへい
受賞歴
第13回 プリンツ21グランプリ展 ターレンスジャパン賞受賞、第4回 川越を描くビエンナーレ 大賞受賞、第65回 二紀展 奨励賞受賞、第3回 宝龍芸術大賞 現代の日本 二等賞受賞 等
ファン ピーノ・ボスケス
1986年 スペイン バレンシア生まれ(母親、日系)
2009年 王立サン・フェルナンド美術アカデミー卒
2011年 マドリード 個展 Galería de Arte y espacio
2012年 マドリード 個展 Galería de Arte y espacio
2012年 パリ 個展 Galerie concept
2013年 ニューヨーク 個展 apART
2015年 北京個展 北京芸術センター
2019年 マドリード 個展 Galería de Arte y espacio
2019年 香港 PMQ 元創方
2021年 日本 篠田美術
2022年 日本 西武池袋アートフェア
1971年父が創業、73年銀座開廊。
“世界の中の日本、日本の中の東京銀座から日本の優れたアートを国内、外へ発信する”をコンセプトとして、画廊でのリアル展示と合わせてYouTubeを毎週配信、本年から月1回バイリンガル版“ニッポンアートプログラム”もスタートしました。
軽井沢千住博美術館(2011開館)企画段階から関わるなど30年近く作品を取り扱う日本画の巨匠千住博さん、新しい日本画の旗手として評価が高い河嶋淳司さん、世界が注目する現代アートの巨匠草間彌生さん等の企画展示、「公募―日本の絵画―」を主宰し若手、無名作家の発掘も行い、「現代版画」「現代水墨」「前衛書」等日本オリジナルアートの企画もYouTube配信と合わせて随時展開して参ります。
永井龍之介
https://www.nagai-garou.com/
河嶋 淳司-かわしま じゅんじ
展覧会多数開催
師 稗田一穂
現在 無所属 鎌倉市在住
日動画廊は1928年に創業、日本で最も歴史のある洋画商として、油彩、彫刻、版画を主に、内外の物故・現存あわせてその取り扱い作家は数百名に及びます。
創業から現在に至る豊富な資料の蓄積をベースに、数多くのカタログや大型画集などの出版も手掛け、コレクターの多様なニーズに応えています。
1966年には若手作家発掘と育成のための公募展・昭和会展をスタート。2002年には現代美術を専門に扱う画廊として日動コンテンポラリーアート(nca)を設立。また、責任ある作品の供給を果たすことを目的に美術品登録委員会を設置するなど、国内外を問わず現代の美術界の最新動向も幅広く収集し、コレクターの信頼できるパートナーとして活動しています。
谷敷 謙-やしき けん
1983年東京都生まれ。2009年杉野服飾大学卒業。2009~2019年株式会社ワールド勤務。2018年第25回ユザワヤ創作大賞展グランプリ、2019年昭和会展東京海上日動賞・ニューヨーク賞受賞、ART OLIYMPIA 2019優秀賞他受賞多数。「木目込み」という日本の伝統的な技法と古着を用いて作品を制作。古着に内包する「人の存在」を証明するというコンセプトと独特なフォルムにより、美術界のみならず、多方面から高い評価を得ている。
この作品と向き合うとき、あなたは何を考えるだろうか。
この絵の中の世界は、もしも過去や歴史のどこかで何かが違っていたらあり得たかもしれない現在、または未来の姿だという。
上から押し寄せるヤギの群れは、阿弥陀如来と二十五菩薩が雲に乗って天から降りてくるさまを描いた国宝「阿弥陀二十五菩薩来迎図(あみだにじゅうごぼさつらいごうず)」をイメージしている。
山々は中国の山水画をもとに構成され、右側には銀座のビル群が、左側にはイランの古い街並みが描かれている。
架空と実在の調和の中に、多様な視点と違和感が遍在している。
この作品は、そんな矛盾を抱きながらも共存している世界である。
紅い水面より姿を現した2頭の白鯨
その白い姿は神々しく深い空の青に映えている
その姿はまるで月に照らされた、明るい海で戯れるつがいの鯨のようでも、紅い雲の海を泳ぎ、空を支えている神使のようでもある
「縁起物」がテーマとなっているだけあって、暗い話題が尽きず疲弊した心に潤いや活力を与えてくれそうな、そんないいパワーが満ち溢れているようなこの作品
この作品を見つめるあなたにも、良いことが訪れますように
私たちが生きるこの時代には、様々な愛の形が存在する。相手や対象をいつくしみ大切にしたいという気持ちを愛と呼ぶ。
「愛」をテーマにしたこの作品からは、燃えるような情熱、そして繊細な愛を感じた。
アーティストの架菜梨案(かなりあ)さんはXXXの色や形にこだわり、特にその見え方を重視している。キスを表していたり、染色体のXであったり、はたまた意味のないただの模様のように見えたり。
この作品を見ていると、ふつふつと温かい気持ちが込み上げてくる。
こんな時代だからこそ自分自身を愛して、大切な人にも愛を伝えて行きたいと思う。
作者の河嶋先生は「たらしこみ」という技法を応用しながら作品を製作している。
そのためこの作品の色彩も明るく多彩な色味で表現されている。
この作品には象の家族が描かれているが私は近年、時の流れにより人間の家族のあり方や家族の多様性が変化してきたと感じる。
この作品をみて改めて自分にとっての家族とは何であるのか考えることにし、展示の会期中はこの作品と対話してみることにした。
ぜひ、河嶋先生が奏でる多様な色彩を楽しみいただきたいと思う。
暖かさとエネルギー。それは、この絵から私が感じたことである。憧れのビーチと水平線に沈む太陽の景色は、よく一日の終わりと明日への希望を象徴するものと言われる。作者の鮮やかな色使いや高度な技術スキルによってこの象徴が明確に見える。絵のモデルは、カリフォルニアのレドンドビーチであり、ペイントローラーとアクリル絵の具のみで制作されたことが独特で素晴らしい。日没とビーチの絵は珍しいものではないが、さとう氏のこの作品は上手さで他の絵との差別化に成功したと言える。「Endless Summer」から感じられる勢いが特徴的であるからである。私は、「Endless Summer」を見る度にレドンドビーチで日光を気持ちよく浴びていると想像する。