パークホテル東京では、アートを媒介に日本の美意識のひとつでもある「室礼(しつらい)」によるおもてなしでゲストをお出迎えしております。その取り組みのひとつとして、日本の四季を表現する展示・販売会ART coloursを開催しています。
2022年冬から2023年春の展示は、gallery UGと石川画廊がキュレーションを行います。アーティストにとことん寄り添い、共に歩む2ギャラリーの未来(さき)を感じる作品がホテルのアトリウムを彩ります。
日本には「旬」を楽しむ習慣として、「はしり」、「さかり」、「なごり」があります。これは訪れる冬を受け入れ堪能し、そして過ぎゆく冬のなごりを惜しみながら、来たる春の喜びを味わい、楽しむという日本人なりの「美」意識ともいえます。「はしり」は、この未来(さき)の季節への憧れや希望を抱き、一日でも早い豊かな未来の訪れを想像し心を踊らされることでもあります。本展示は、季節のうつろいを感じていただきながら、「はしり」を楽しむかのように、様々なモチーフや技法、具材を用いた作品たちを鑑賞し、展示作品から明るい豊かな「未来(さき)の色彩」を想像していただけるような展示をお届けいたします。
期間: 2022年11月14日(月) ~ 2023年5月21日(日)
時間: 11:00 a.m. ~ 8:00 p.m.
場所: アトリウム (25F)
料金: 無料
ご宿泊に関わらず、どなたでもご覧いただけます。
[キュレーション] gallery UG、石川画廊
[デザイン制作]Design Studio PHT
[映像制作] antymark annex
[主催]パークホテル東京
※冬期と春期で展示替え(一部)を行います。
※展示開催中にアーティスト・イン・レジデンス活動の一環として、客室が丸ごとアート作品になる「アーティストルーム」を、出展作家保坂有美が制作いたします。
※販売済みや、展示替えにより展示していない作品もあります。
フローラル&ハーブ アフタヌーンティー | |
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期間 | 2023年3月13日(月)~5月21日(日) |
場所 | アート カラーズ ダイニング(25階) |
開始時間 | 12:00p.m. – 2:00p.m.(最終入店) |
料金 | おひとり様6,000円(税サ込) |
※2日前 2:00p.m.までのご予約制 ※2時間制※1名様から予約可 |
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メニュー内容 | ・3段のハイティースタンド ※上段と中段がアートコラボ ・別皿(スコーン&ジャム) ・お飲物(紅茶/コーヒー) |
コラボアート作品 | 沼野伸子「はらっぱ」 |
真鯛と湯葉の桜蒸し | |
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期間 | 2023年3月14日(火)~5月21日(日) |
場所 | 日本料理 花山椒(25階) |
料金 | 単品 3,000円(税サ込) コース「ARTコラボレーション特別懐石」10000円(税サ込)コースの一品としてご提供 |
コラボアート作品 | 村上生太郎「アネモネ」 |
フォローウインド | |
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期間 | 2023年3月13日(月)~5月21日(日) |
場所 | アート カラーズ ダイニング(25階) |
料金 | カクテル 2,000円(税サ込) モクテル 1,500円(税サ込) |
コラボアート作品 | 渡部未乃「風が通る」 |
和歌山県出身
埼玉県在住
高校卒業後、アニメーション背景会社に入社
その後、フリーランスでアニメ背景美術を続けTV、映画、CMなどに携わる
現在は全国での作品の展示販売やECサイトで販売中
■受賞歴
ポストカードコレクション2019 京都新聞賞受賞(Be Kyoto)
つくし賞2019 テーマ賞受賞
Independent Tokyo 2020 審査員特別賞 受賞
私たちの立っている場所は過去と未来の真ん中。
私達は真ん中の世界でその先の未来を生きている。
私は世界は良くなっていくと信じていて、
不安にならないように、
未来を照らす存在たち、目指す方角を示すものを描きます。
東京都出身
2018年 東京藝術大学美術学部デザイン科 卒業
2020年 東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻描画装飾研究室 修了
第68回東京藝術大学卒業・修了作品展 メトロ文化財団賞受賞
制作コンセプト
色鉛筆の細かいタッチの集積で鮮やかな色面を作り、静物画を中心に制作。都内を中心に個展やグループ展で精力的に作品を発表している。
1990年 東京都出身
2021年 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業
2014年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程修了
展示歴
2021年 個展「きらめくみみかざり」(Gallery FACE TO FACE/東京)
2020年 個展「貝の舌」(横浜髙島屋/横浜)
2019年 個展「VACATION(Gallery FACE TO FACE/東京)
2018年 浅野井春奈個展「ぱーのーらーま」
(gallery face to face/東京)
2017年 彫刻//新時代 シリーズⅡ vol.4 浅野井春奈展 -unconsciousness-(東京日本橋高島屋画廊X)
浅野井春奈個展「flotsam」(Gallery Gigi/神奈川)
埼玉県出身
2011年 …環境ビジネスにて起業。社長業に専心する。同時期に作品の創作を開始。 2020年 …コロナ禍の中、世界中の人々に”新たな可能性を掴んで欲しい”と想い、各種SNSにて作品の発信を始める。 自身のメッセージを伝えるためのテーマである”ヒビ”の着想を得る。
2021年 …本格的に賞への応募、作品の販売を始める。
制作コンセプト
“破壊”と”創造”の一連の代謝が加速する現在、世界は”個”の存在理由を問われています。
『何かが消えれば新しい何かが生まれる』
私たちが直面している現状とは決してマイナスな事だけではなく新たな可能性の誕生として明るい事でもあるはずです。
私が作品に込める《ヒビ》とは全ての物事の始まりであり、一人一人が覗き込むことのできる無限の可能性のきっかけです。
私の役割とは、そんな可能性を受け取ってもらうための新しい日々を作っていくことだと想います。
展示歴
2021年《イタリアミラノM.A.D.S展示会》に出展。
《京セラ美術館開催 第23回エイズチャリティー美術展》に出展。優秀賞を受賞する。
《奈良県立万葉文化館開催 第五回まほろば飛鳥芸術展》に出展。理事長芸術賞を受賞する。
東京都出身
2014年 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
2016年 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画研究領域修了
制作コンセプト
自然は曲線を創り、人間は直線を創る。
自然界に直線は存在しません。植物や海など自然のモチーフ からドローイングを重ね、形を削ぎ落とし直線的に描くことで、自然と人工、有機と無機、具象と抽象といった対照的な位置関係にあるものの中間に存在しているような絵画を描いています。
■受賞
2022年 第19回アートギャラリーホーム作品募集 グランプリ受賞
2015年 トーキョーワンダーウォール公募2015 石原慎太郎審査員賞受賞
TURNER AWARD 2014 優秀賞受賞
2014年 第19回福沢一郎賞受賞
■個展
2022年 「Straight in nature」(日本橋三越本店・東京)
2021年 「Fluctuation」(KATSUYA SUSUKI GALLERY・東京)
「WAVE」(湘南T-SITE / LIFE sea・神奈川)
2020年 渡部未乃展(LIFE son・東京)
2019 年 「FORM」(Gallery Momo projects・東京)
PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞作家展 vol.8 渡部未乃「Botanical garden」(福沢一郎記念館・東京)
2016年 humanité lab vol. 56 渡部未乃展「Horizon」(ギャルリー東京ユマニテ・東京)
和歌山県出身
2013年からグラフィックデザイナーとして活動し、
2021年よりアーティスト活動開始。
瞑想をしているときに一度だけ、「無我」の状態に入った経験があり
そのときに感じた感覚、見えていた景色、その経験をふまえてその後
どう感じていったのかの心象を描いている。
制作コンセプト
幼い頃から何かに集中するとうねうねとした透明の物体が視界に現れる現象を持っており、その不思議な正体を追求したいという思いから「うねうね」をモチーフとした作品を制作する。
特に、瞑想をしている時それらがよく視界に現れることから瞑想の世界観を表現するために「うねうね」を作品に用いている。
■受賞
2021 ACTアート大賞 入選
2021 IAG AWARDS 入選
2021 INDEPENDENT TOKYO
審査員特別賞 野口和男(REIZINSHA GALLERY)賞
審査員特別賞 車洋二(KURUM’ART contemporary)賞
審査員特別賞 木戸涼子(KIDO Press)賞
1998年 武蔵野美術大学短期大学部工芸デザイン科卒業
2000年 東京ガラス工芸研究所卒業
2010年 神奈川県相模原市に STUDIO BAU GLASS 設立
制作コンセプト
睡眠時の『夢』に登場するみょうちきりんな幻想生物たち。ガラスで幻想生物を制作し始めたのは今から9年前のこと。「森の化身」という緑一色の流動的なイキモノがガラスの幻想生物誕生のきっかけでした。約8年にわたり関西(京都や神戸)で幻想生物シリーズの個展を開催してきましたが、2021年からは発表の場を東京に変えて気持ちを新たに制作に励んでいます。現在、なにかと不安のつきまとうご時世ではありますが、自らの心の中に『静寂と平穏』という名の楽園を生みだし、自由に進化してゆく幻想生物たちの生命力を感じとっていただけたら幸いです。
足立篤史は”記憶を記録する”をテーマに制作するアーティスト。 この世に存在する物には、その”モノ”が存在した時代、歴史、そして人々の記憶が刻まれていると考え、その記憶を当時の資料をもとに実体化することにより、目に見えないものとして存在していただけの記憶を”記録”として残している。
近年は紙だけでなく、様々な素材、表現方法を駆使し、“記憶を記録する”を表現した作品を発表している。
多くの海外メディアで作品を取り上げられ、日本、台湾、中国、アメリカなどの美術館、ギャラリーでの企画展に多数参加
NYで個展開催など、国内外で幅広く展示活動を行う。
New leaves – 渡部未乃 作
冬から春にかけて生えていくオーガスタの新芽を表現したスタイリッシュな絵である。画家の渡部は、先ず自然物の写真を撮り、その後かたちをペンで繰り返し描いていく。描きながら、自然な曲線を直線的に削ぎ落とし、形を変えていく。そうして自然と人工の間に魅力的な絵画が生まれる。「New leaves」もこうして誕生した素晴らしい作品である。同絵は、熟した新芽がパッと開く前の瞬間を表していて、その新鮮さが感じられる。色は油絵具の使用によって深くて柔らかく、直線との良いバランスよく表現されている。私は、この絵を見る度にさっぱりした気持ちになる。
cloudy – 浅野井春奈 作
この言葉には、「曇り」や「曇っている」という天候に関する意味のほかに、「冴えない」や「憂鬱な」という意味もある。
作品の表情や衣服の色合いから、このタイトルをつけたという作者。
作品のなんとも言えないアンニュイな表情からは、どことなく仄暗い雰囲気が感じられる。
しかし、タイトルを知らない状態でこの作品を見た場合、果たして同じような印象を受けるだろうか。
一点をじっと見つめるような様子は、何かを決心したような表情に見えなくもない。
そうすると、作品に対する印象がガラッと変わる。
タイトルには作者の思いが込められていることが多いが、タイトルに囚われず自分の感性でアートを鑑賞することもひとつの楽しみ方かもしれない。
meditation – 浅井うね 作
この作品は作者の浅井うね氏が今までで一番長く瞑想を行い製作した作品である。
作者はリラックスしている時に絵の製作をしたくなるそうだ。
この絵を鑑賞する際はリラックスしながら対話をしていただきたい。
あなたが熟考している何かのヒントをくれるかもしれない。
ここにあるもの – 前垣美沙子 作
ふるさとを想うとき どんなものが心に浮かぶだろうか
街や海や山 大切なものは人の数だけある
この作品の舟たちは そういった「大切なもの」を表している
懐かしく どこか寂しく 消えて欲しくない心地の良い感情が
見るひとを「ほっ」とあたたかい気持ちにさせるだろう
あなたも自分自身の舟をみつけて 色を重ねてみては