日本の夏の遊びに「肝だめし」というものがあります。
昔から“背筋が凍る”、“肝を冷やす”など、驚いて震えたり、ひんやりしたりする様子を示す言葉があり、暑さをしのぐ娯楽として、怖い話や、お芝居を見聞きして、涼しさを感じていたようです。
中でも『妖怪-YOKAI-』は、人の知恵では理解できない不思議な現象や不気味な化け物として知られています。
人を驚かしたり、いたずらをしたり、災いを起こすものとして恐れられていますが、ときに妖怪は、神と対になった存在でもあり必ずしも善悪で分けられない化身として、口伝えや、民話、漫画などに登場し、日本人にとって馴染みのある夏の風物です。
今回のART coloursでは、江戸時代に描かれた化け物、現代作家西田弘英さんの、手描きとは思えないほど細かな泡で表現された女性像や、江本創さんが制作した妖怪のミイラなど、妖しいもの、儚いもの、楽しいもの、今までにない妖怪も発見できるかもしれません。
人の目では見ることのできない姿を描いた作品たちを是非ご覧下さい。
期間: 2013年6月3日(月) ~ 9月1日(日)
時間: 11:30 a.m. ~ 10:00 p.m.
場所: 25F Atrium
料金: 無料
[協力]羽黒洞 、不忍画廊
[総合プロデュース]creative unit moon
[映像制作]antymark
池田 俊彦(いけだ・としひこ) | 江本 創(えもと・はじめ) | 大島 哲以(おおしま・てつい) | 亀井 三千代(かめい・みちよ) | 西田 弘英(にしだ・こうえい) | 馬籠 伸郎(まごめ・のぶお)
細かな泡で表現された儚い女性像に、壊れて消える“しゃぼん玉”をイメージしました。
夏の暑さを和らげるシャボン玉にはカクテルに合わせてアロマの香りをマリアージュ。
歌舞伎や浄瑠璃の題材にもある、江戸の“しゃぼん玉売り”は夏の風物詩。
壊れて消える“しゃぼん玉”から香る記憶と共に爽やかなカクテルをお楽しみください。
<アロマしゃぼん玉>
甘くスパイシーなクローブや爽快なローズマリーの香りに、忘れていた夏の日が蘇り、
優美なネロリや心地良い柑橘系の香りを纏う女性像が、泡の様に儚い記憶の中に呼び起こされ、
心を鎮める乳香と、魂を守るヤローの蒼が、その背景をさらに深く彩ります。
期間:2013年 6/3(月)~9/1(日)
料金:1,500円(税金・サービス料込み)
鱧の旬、この季節にしか味わえない料理長の逸品をお楽しみいただけます。
*ランチ、ディナー懐石コースに含まれます。
◆ご予約をおすすめしています
期間:2013年 7/1(月)~7/31(水)
料金:2,079円(税金・サービス料込み)
【夜】コースのアミューズとして
8,700円と11,500円(税金・サービス料込み)で提供致します。
期間:2013年 7/1(月)~7/31(水)
展示会にちなんだ趣向を凝らしたデザートにコーヒーまたは、紅茶がセットになっております。
*喫茶タイム14–17時提供可能
期間:6/3(月)~9/1(日)料金:1,800円(税金・サービス料込み)
1980年東京都生まれ 多摩美術大学油画専攻卒業、東京芸大大学院版画専攻修了。
<平成18年度文化庁買上げ優秀美術作品>、「ドローイングとは何か」第1回≪グランプリ≫受賞など数多くの賞を受賞。
現在、文化庁海外研修でロンドンに滞在中。
1970年兵庫県生まれ 筑波大学大学院修士課程芸術研究課修了。
一見すると、実在していたのか、と錯覚に陥るほど存在感のある妖しい悪獣や幻獣を制作。
大半部分を紙で制作している。
1926年–1999年 愛知県生まれ日本の民話や民族様式をテーマに日本画を制作する。
文化庁研修員としてウィーンにて幻想絵画を学び、
帰国後第一回人人展に、創立メンバーとして参加する。
1966年東京都生まれ自身の中に生じた様々な想い、疑問と解釈、思想から生まれた結晶のような作品を制作、探究している。
今回はこの『YOKAI TOUR』のために、新たなモチーフと素材に挑戦し、新作を制作。人人会会員。
1961年島根県生まれ 浄土宗僧侶。京都精華大学卒業。
写真、感光乳剤を使った作品、またインスタレーションによる制作を発表する。
生活の中で感じとった「弱さ」をテーマにし、繊細な表現が魅力。
現在は、アクリル画による作品を制作。人人会会員。
一九七六年東京都生まれ 多摩美術大学大学院修士課程日本画専攻修了。
一貫して日本の妖怪をテーマに制作。古来より伝承されてきた妖怪を、自身の世界に落とし込み、現代的な妖怪画を制作している。