第13弾 大竹 寛子

第13弾は「桜」をテーマに日本画家の大竹寛子さんが、2014年12月16日から制作をスタート、2015年1月16日に完成いたしました。
「もともと日本人は、襖や屏風などを用いて日常生活にアートを取り入れてきた」という大竹さん。客室の角を屏風の折り目のように見立て、桜の木を描くという空間コーディネートをいたしました。部屋に入るとまず目に入るのは、ベッドを覆うような大きな桜。桜の花を儚さや魂の象徴である蝶で描くことで、散り際の美しさを表現いたしました。蝶は部屋を周遊しながら、春夏秋冬という四季の巡り、また循環を表します。また桜の木の向こうに描かれている華やかな金色の雲は、およそ400枚の金箔を、一枚一枚丁寧に貼って仕上げました。 ベッドに横たわると、桜の木からは花びらの形をした蝶が舞い散る。一方、窓の外には東京タワーを借景に都会の風景が広がる。このコントラストに、諸行無常の理を感じていただけるでしょうか。 桜の散り際に込められた、日本人の美意識をアーティストルーム「桜」で、どうぞご覧ください。

Room # 3106  |  完成:2015.01

Artist’s Message

「桜 ―循環―」

日本人は人生の無常という悲哀感に身をまかせ、儚さの中に美を感じ、それに涙してきました。特に散り際が美しい桜は、日本独自の美意識を反映し、愛され続けている様に感じます。
私がモチーフとして扱う花や蝶に重ねるイメージは、止まる事のない時間の流れや、不確かさ、絶えず新しい情報に更新されていく中にある変わらないものの存在です。
この部屋では、桜の花を儚さや魂の象徴である蝶を使って描いています。蝶は部屋を周遊しながら、春・夏・秋・冬という四季の巡り、また人の生死といった循環を表しています。
桜や障壁画に古くから用いられてきた金箔を使った表現から華やかさ、そして日本独特の儚さのへの美意識を感じて頂けたらと思います。

大竹 寛子

“日本の美意識が体感できる時空間”

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