第8弾は「祭り」をテーマに画家・石原七生さんが、2014年6月4日から7月22日まで、およそ1ヶ月半かけて制作いたしました。
「終わらない祭りを描きたかった」という石原さん。「祭り」というタイトルにふさわしく、にぎやかなお部屋になりました。
壁から天井まで、所狭しと描かれた人間や動物たち。赤の垂幕をベースに、ウサギもゾウも、神様も女子高生も一緒にお祭りで踊ります。
また、クローゼットの中には半被が描かれていたり、通風孔を生かして獅子舞の口の形にしたりと、アーティストの遊び心も満載です。
この部屋を訪れる人が、元気になりますように!という願いを込めて描かれています。
「アーティストルーム 祭り」に、皆様お誘いあわせの上、ぜひお越しください。
スタッフからのおすすめコメント
日本で「祭」は夏や季節の変わり目など、特定の時期に行われるのが一般的です。祭は、日本人の自然との深いつながりに由来しています。私にとって祭と言えば、色、喜び、踊り、屋台料理、音楽を連想します。アーティストの石原七生さんは、お客様に終わりのない祭りを楽しんでいただきたいという願いを持ってこのアーティストルームを作りました。実際、数あるアーティストルームの中でも最もカラフルな部屋のひとつであるこの部屋に入ると、動物や神話上の生き物、踊る人々のイメージの力強さと暖かさに包まれているように感じます。印象的なのは、ベッドや机の周りから天井に至るまで、この部屋の壁のすべての部分が完全にペイントされていて、余白がないことです。ゾウ、龍、トラ、タコなどの親しみやすい動物や、日本らしい制服を着た女学生、面白いマスクをした人などのキャラクターが、部屋に入った途端に強烈なインパクトを与えます。
鮮やかな色に囲まれて、人生の喜びを謳歌したいと思っている方には、アーティストルーム クイーン 祭りはぴったりの部屋だと思います!
Room #3128 | 完成:2014.07
ハレとケ、日常と非日常。
私は渡航先に非日常を感じる。特別な日、感じる胸の高鳴り。
限られた特別な日、祭り。
私は旅先の高揚感と祭の高鳴りが共鳴した気がした。
そして祭りは終わらずずっと続いて欲しいと願った。
終わらない祭りを描こうと思った。
この部屋で束の間の、この上なく楽しいお祭りを垣間見て欲しい。
石原 七生
1982 東京生まれ。
2008 多摩美術大学 造形表現学部 造形学科 卒業
日本の古典絵画、文学に触れ影響を受ける。
古典絵画にみられる、平面性、線描、遊び心、装飾性を現代の感覚で先人への憧れを持って描いている。
画面内に溢れるたくさんのモチーフを色とりどりに活気良く描くことで希望や生命力を表現している。