縄文

第28弾 香川 大介

28室目は「縄文」をテーマに、画家の香川大介さんが2016年11月14日から制作をスタート、ホテルに滞在しながら約1ヶ月間制作を続け、2016年12月23日に完成いたしました。
生活に季節や自然を取り込むことで、その美しさを楽しんだ日本の美意識の原点が縄文文化にあると考える香川さんが、自然と共存、調和する縄文人の精神性を、失いつつある現代のホテルの一室に表現したいと制作に臨みました。
「このお部屋が、都会や現代の私たち人間を含む、大きな意味での自然との調和を目指すものになるようにという想いで描きました」という香川さん。部屋や浴室の壁に直接描かれた絵のモデルとなった場所は、屋久島、富士山、高尾山など、香川さんが実際に訪れたところです。また、部屋に置かれた土器は、土の精製から行い、その模様づけの縄はホテル内に飾られていた植物を使って創作しました。アーティストルーム「縄文」では、繊細な表現のなかに、古来より受け継がれてきた日本の「ものづくり」を楽しむ精神性を感じることが出来ます。縄文的造形を基にしながら作家独自の文様パターンで装飾されたお部屋で、縄文の世界観をご堪能ください。

スタッフからのおすすめコメント

歴史が好きな方、古代文化に興味がある方、縄文部屋に泊まってみてはいかがでしょうか?
香川 大介さんが制作した「縄文」は、紀元前1 万4000年から紀元前2300年までの日本の古い時代を表現しています。日本人はこの古代文明の子孫であると考えられています。また世界で最初の土器は縄文時代のものだと言われています。縄文土器の装飾は、湿った土の中に棒や縄を押し込むことで、文様や絡み合う線を作ったものです。香川さんは、この土器に描かれた文様と自分のスタイルと合わせて、壁面の絵を描きました。また、香川さん自身による歴史的工芸品の模造品も展示されています。香川さんにとって縄文時代は、四季や自然を愛でる日本の美意識の始まりだということです。富士山、高尾山、屋久島など訪れた場所をインスピレーション源に、自然と調和した暮らしの再現を目指したのです。特にバスルームには、壁に屋久島にある樹齢7000年の杉の大木が描かれています。歴史的な博物館の中にいるような感覚と古代文化に近い独特の雰囲気が楽しめるアーティストルーム縄文を、個人的におすすめします。

Room #3121  |  完成:2016.12

Artist’s Message

古く日本には1万年以上に及ぶ『縄文』という時代がありました。火や水、土地の精霊をかたちどった土器類が多く発掘されていることから、狩猟採取生活の当時は後に続く農耕中心の生活に比べ、より自然界とのつながりが深かったように思います。土に木と森は山へ、川は海へつながり、空には日と月と星々。人の営みと自然は共にあり、その豊かさは遺された作品を通し現代の私たちにも伝わっています。

生活に季節や自然を取り込みその美しさを楽しむ心は、日本のみならず世界中に共通するものです。この部屋で何か通じるものを感じていただければ嬉しく思います。

創作を楽しんだ縄文の人々に思いを馳せ、楽しく描かせていただきました。

香川 大介

“日本の美意識が体感できる時空間”

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