18室目は「里山」をテーマに画家の伊藤香奈さんが2015年6月2日から制作をスタート、2015年6月20日に完成いたしました。
「ゲストの方が穏やかな気持ちになれるような世界を描きたかった」という伊藤さん。新橋方面の都心のビル群に臨む部屋に、人と自然が共生する日本の「里山」の風景を、季節の移り変わりに載せて絵巻物のようにぐるりと描きました。まるで絵本の中に入り込んだような、懐かしくも優しい色調のお部屋が出来上がりました。
入ってすぐ左のクローゼットの中には、菜の花畑。続く壁には田植えの終わったばかりの田んぼ。右に進むと稲は育ち、窓を挟んで季節はめぐり、秋には稲穂が金色にたなびく。また、どの季節の壁にも、里山には欠かせない植物そして生き物が描かれています。春の菜の花、ツバメ、おたまじゃくし。夏のカエル、アリ。秋のコスモス、ツバメと冬のキツネ。また、天井は夏の夜を表現するべく、電気を消すと蛍光塗料で描かれた天の川と蛍が光ります。
アーティストルーム「里山」で、日本の季節を探しながらごゆっくりとお過ごしください。
Room #3114 | 完成:2015.06
里山とは、自然と人とが共生している、日本の「いなか」のことです。
春夏秋冬と季節の巡る、昔ながらの里山の風景を描きました。
ゲストの方が、穏やかな気持ちになれるような世界を描きたいと思いながら、制作しました。
里山の中で、のんびり横になってみたり、
里山で、ピクニックをしてみたり、
里山に集まってくるいろいろな動物や鳥、虫たちを探してみたり、
カーテンを開けて、里山から都会の風景を眺めてみたり、
そんな風に楽しんでいただけたらと思います。
伊藤 香奈
1978年 愛知県生まれ。
2歳頃からお絵描き教室に通い始め、現在は、絵画、壁画、絵本、イラストレーション、キャラクターデザイン、グッズデザインまで、活動の場を広げています。