アーティストルームの 35室目は「白鯨」をテーマにツジモトコウキさんが制作し、2023年8月1日に完成しました。
今までに無い全く新しいものを作るという事よりも、日本に古くから馴染みのあるモノ・コトを再解釈した作品にするというコンセプトで制作しています。古来からの縁起物や、独自の新たな縁起物である生き物を中心に、ポップな色彩を用いて現代的で新しい日本画を表現しています。
Room #3406 | 完成:2023.08
日本には縁起物という言葉があります。
色々な生き物や事柄に元を担ぐ事があり、鯨と象はツジモトコウキのオリジナルの縁起物である。
鯨は海から太陽を引き上げる事ができ「日の出」を象徴とする縁起物で、二頭の鯨が描かれた作品は赤い鯨が「日の出」を青い鯨が「月の出」を表していて太陽と月が同居した縁起物となっています。象は鯨が引き上げた太陽と月を陸で受け取り鼻で引っ張り海へ還し昼夜を創る「陰と陽」を象徴とする縁起物である。
鯨は海を泳いで波を作り風を生み、
象は大地を踏み鳴らし山や川を築く
この二匹の海と陸で最大の生き物達が天地創造を表した縁起物です。
1989年 長崎生まれ。
2012年 多摩美術大学 造形表現学部造形学科卒業