コリドーギャラリー 34

源泉―素材・技法・コンセプト―

アートの表現は平面作品や立体作品、デジタル作品など様々な変化や多様性がとても進んでいますが、変わらない点もあります。それは「素材」と「技法」と「コンセプト」です。
この3項目がないとそもそも作品を作ることが出来ません。今回の展示ではこの3項目を出品頂く4名の作家にお答えいただいております。それぞれの作品とその源泉を合わせてご覧いただき、鑑賞を深めるお手伝いが出来れば幸いです。

コリドーギャラリー 34 : 源泉―素材・技法・コンセプト―

期間:2021年12月1日(水)~2022年1月31日(月)
場所:コリドーギャラリー 34(パークホテル東京34階)
料金: 無料
キュレーション:フヤマアート
ご宿泊に関わらず、どなたでもご覧いただけます。

アーティスト


金親敦


「素材」
糸を編んでいます。一口に糸と言ってもウール、コットン、ポリエステル、ナイロン、レーヨンなど材質は様々です。素材によって柔らかい印象だったり固い印象だったり、光沢が有ったり無かったりします。糸の色や太さでもその印象は変化します。その印象の差を感じながら作品一つ一つに合った糸を選択することを心掛けています。
「技法」
かぎ針編みを用いています。編んでほどいてを繰り返し、徐々に形を確定させていきます。糸が編まれ、形になっていく様を見ていると、見えない何かが顕現することを今や遅しと待っているかのように感じます。
「コンセプト」
化身という意味合いで[[[Avatar(アバター)]]]というタイトルを付けています。この作品は、神や霊、魂など目に見えない何かにとっての憑代、言わば着ぐるみです。目に見えない何かと良好な関係を築けたら良いなと思っています。


河本蓮太朗


「素材」
古着やもう使わなくなった古布を使用している。
「技法」
手織りによる織物を中心に制作している。
「コンセプト」
染織独自の質感や色彩と素材が持つ背景やストーリーを重要な要素としている。


 菅本智


「素材」
紐、糸、ラバー、アクリルなど、様々なテクスチャを持った素材を用いている。これまでは紐という素材を使い、複数の色を組み合わせて異なる思考を表現してきたが、今年ブルックリンにアーティストインレジデンスで滞在したことをきっかけに、素材の捉え方が変化した。ニューヨークで街や人々の多様性に大きな刺激を受け、紐だけでなくその土地で探した様々な素材を表現に組み込んだ。それによってより自分の表現したい多様性というテーマに近づいたと感じている。
「技法」
様々な色やテクスチャを持つ素材同士を融合したソフト・スカルプチュアを制作している。有機的な曲線を描くことで、躍動的な思考の流れを表現している。
「コンセプト」
思考の多様性をテーマとしている。作品は頭の中を可視化する試みであり、個人・複数人の頭の中である。 絡み合い、混ざり合う多様な思考の流れを色鮮やかな紐や複数の素材を用いて立体表現している。その姿はそれぞれの素材が自立しながら複雑に絡み合っているようであり、個人の中・他人同士の異なる価値観が混ざり合う美しさが表現されている。


高橋祐次


「素材」
アクリル絵の具と砂を使用しています。
「技法」
アクリル絵の具に砂を混ぜて製作した泥状の絵の具を、ヘラで塗り広げるという方法です。描くものが直線的であったり幾何学的な要素でできているため、その冷たさを解消するために、砂を用いています。砂のざらつきが、ノイズや、輪郭線にラフさを足してくれます。
「コンセプト」
「居場所」をテーマに家の絵をよく描いています。温かい家庭は居心地が良い、という意味では必ずしもなく、居やすい空間、「縄張り」のようなものを家の形で描いています。その家が空を飛んだり、海を泳いだり、動物の上に乗ったり、集まって街になったり、はたまたポツンと単独でいたりします。

“日本の美意識が体感できる時空間”

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